サイドバーナー型パンケーキ

自作アルコールストーブ『パンケーキ』を改良する過程で
使いやすさを追求して出た答えのひとつとしてこのストーブを紹介します。



350mlのアルミ缶の底が２つと真鍮釘が６本という部品構成。
大きなトップホールがひとつ。
その周りにφ4mmのバーナーホールが24ヵ所。
そしてその下にφ6mmのバーナーホールが12ヵ所。
高さは1mmアップの27mm。
重さは8ｇ。

火力は少しアップして400mlの水を完全沸騰させるまで5分。
燃料アルコールの容量は30mlで9分間燃焼。
（以上、室内無風気温24℃、風防なし、水温24℃、時間は着火時から計測、
　エバニューのφ120mm500mlチタンクッカー（蓋は使わず）を使用、という条件での参考値）　



五徳なしで使えて薄型という特徴はそのまま。
いや、薄型というにはちょっと見た目が分厚いか？
サイズ的には1mm厚く（高く）なっただけなんですが。



使い勝手は大幅に向上しました。
着火してすぐに鍋を乗せることができます。
先に鍋を乗せてから着火することもできます。
待ち時間ゼロ！
（そんなの五徳使えば普通じゃん、という心の声にもめげずｗ）
でも着火してから10秒ほど待って鍋を乗せたほうが炎の立ち上がりが早いので結果的にお湯が早く沸きます。
上記の400mlの水を完全沸騰まで5分というのは10秒待ってから鍋を乗せた場合です（10秒の待ち時間も5分に含む）。
10秒待って早く沸かすか、手間いらずで鍋を乗せてから着火するかはそのときの気分で。



構造的にはT-z_stoveさんのサイドBに似ているというかそのまんまや～んって感じです。



形は違いますが燃焼の仕組みは同じです。
サイドBの五徳不要ですぐに鍋を乗せれる使い勝手の良さ、シンプルな美しさに感銘を受け作りはじめた『パンケーキ』。
いろいろ試行錯誤しましたが使い勝手とシンプルさをバランスよく両立させようとすると同じ構造になっちゃいましたー的な。
違う構造でもがんばってみたんですがサイドB方式には及ばず・・・。
ちょっとくやしかったりしますｗ。



すでに試行錯誤で50個以上作ってるような・・・。
答えがないというか、答えがいくつもあるパズルをしているようです。
アルコールストーブ作り、楽しいです。