悠々ファーム せなりー

つがるの古都弘前市 四季折々の美しい自然の中で育まれている りんごっこ情報をお届けします。

毎日くだものを沢山食べようの科学的根拠

2009年01月01日 | 健康・病気

□ リポフル閑談:毎日くだものを沢山食べようの科学的根拠

リ  ポ:皆さんこんにちは。今日の話題は「毎日くだものを沢山
     食べようの科学的根拠」です。フルッタさん、よろしく
     お願いします。
フルッタ:よろしくお願いします。毎日の食事を楽しみながら健康
     を維持することができたらの願いから、私たちは、毎日
     くだものを200グラム以上摂取することを勧めています。

リ  ポ:今の食事に果物を加えるということですか。
フルッタ:そうではありません、健康を維持・増進するためには栄
     養バランスの良い食事の摂取が必要です。

リ  ポ:栄養バランスの良い食事とはどんな食事ですか。
フルッタ:食事バランスガイドやDASH食事摂取プラン、フードガイ
     ドピラミッドなどです。

リ  ポ:果物だけ食べていれば良いというわけではないのですね。
フルッタ:その通りです。野菜の摂取不足はよく知られていますが、
     果物の摂取量は目標200グラムの6割程度で、野菜よ
     りも不足しています。

リ  ポ:だから果物を沢山たべる事を勧めているのですね。果物
     を食べるとどんな効果が期待できるのですか。
フルッタ:果物をたくさん摂取すると、ガン、高血圧、心臓病など
     の生活習慣病やメタボリックシンドロームの予防に効果
     があります。
     例えば、世界中のガン研究の専門家が、ガンに及ぼす要
     因について調査した結果、ガン予防には禁煙とともに、
     果物と野菜を多く摂取しなさいと勧告しました。

リ  ポ:科学的根拠から果物の摂取がガン予防に有効と言うこと
     ですね。
フルッタ:はい。そのため、アメリカでは、果物と野菜を毎日400g
     以上摂取する食習慣改善運動が、1991年から始められま
     した。
     その結果、ガンによる死亡率が1993年をピークとして減
     りはじめました。その後、罹患率も減少に転じ、2003年
     には死亡者の絶対数も減少しました。そのため、この食
     生活改善運動はアメリカで最も成功した健康施策である
     と高く評価されています。

リ  ポ:すごい成果ですね。日本ではどうですか。
フルッタ:残念ながら、死亡率、罹患率、絶対数ともに増加中です。
     現在、アメリカでは運動の成功を受けて、果物と野菜の
     摂取量を5から13サービング摂取することを勧めています。
     13サービングの半分を果物から摂取すると、リンゴなら
     毎日3個くらい、ミカンなら6個くらいです。

リ  ポ:すごい量ですね。
フルッタ:はい、そのため果物だけを増やすのではなく、食習慣を
     もう一度見直す必要があります。

リ  ポ:食習慣を変更すれば、無理なく沢山の果物を食べられる
     わけですね。
フルッタ:そうです。それが重要なポイントです。高血圧や心臓病、
     脳卒中予防のためのDASH食事摂取プランと呼ばれている
     食事摂取ガイドでは毎日、リンゴを3~3.5個、ミカン
     なら6~8個食べることを勧めています。

リ  ポ:健康には果物を食べる習慣からですね。
フルッタ:その通りです。こうした研究成果、実績を受け、私たち
     は生活習慣病を予防して健康的な生活を送るためには、
     日本でも毎日、果物を少なくとも200g以上摂取すること
     が望ましいと考えています。

リ  ポ:でも、果物を食べると太りますよね。
フルッタ:我が国には果物にまつわる誤解が多く存在しています。
     その一つが果物を食べると太るです。100g当たりのリン
     ゴのカロリーは54kcalですが、ゴボウのカロリーは65kcal
     です。それだけではありません。果物を食べると満腹感
     が得られるので自然と食べる量が減り、ダイエットに効
     果的です。

リ  ポ:そうなんですか。でも、糖尿病になったら果物は食べて
     はいけないと聞いたことがありますよ。
フルッタ:それも誤解の一つです。糖尿病になっても、果物を毎日
     必ず80kcal摂取することが勧められています。この量は
     おおよそ200グラムになります。また、アメリカの糖
     尿病学会ではさらに多くの果物の摂取を推奨しています。

リ  ポ:知りませんでした。果物は美味しいだけでなく、生活習
     慣病やメタボリックシンドロームの予防にも効果がある
     のですね。フルッタさん、ありがとうございました。 
     皆さん、クリスマスやお正月にはリンゴやミカンを沢山
     食べましょう。

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リンゴなどにあるケルセチンでインフルエンザ予防

2008年12月06日 | 健康・病気

□ 文献紹介:リンゴなどにあるケルセチンでインフルエンザ予防

 アメリカ、サウスカロライナ大学の研究チームは、動物実験から
リンゴ、ブドウなどの果物に含まれるポリフェノールの一種である
ケルセチンがインフルエンザの罹患リスクを低下させると「アメリ
カ生理学雑誌-調節、統合及び比較生理学」に発表しました。

 マウスを用いた研究から、身体に負担のかかる運動をするとイン
フルエンザにかかりやすくなることが分かりました。また、激しい
運動をして疲労したマウスは、運動をしなかったマウスよりインフ
ルエンザの発症率が高くなりました、

 次に、運動させたマウスと運動しなかったマウスにケルセチンを
与えたところインフルエンザの発症率は同じでした。このことは、
疲労していてもケルセチンを摂取すればインフルエンザにかかりに
くいことを示しています。さらに、ケルセチンを摂取し、運動しな
かったマウスを運動させてもインフルエンザにかかりにくくなるこ
とが分かりました。

 以上の結果から、リンゴやブドウなどに含まれているケルセチン
にはインフルエンザに対する予防効果があると研究者らは考えてい
ます。

【文献】
Davis, J. M. et al.: Quercetin reduces susceptibility to influenza
infection following stressful exercise. Am. J. Physiol. Regul.
Integr. Comp. Physiol. 295: R505-R509. (2008) [doi:
10.1152/ajpregu.90319.2008]

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脳卒中予防と果物

2008年12月06日 | 健康・病気

□ リポフル閑談:脳卒中予防と果物

リ  ポ:皆さん今日は。寒くなってきましたね。果物食べてます
     か。今日の話題は、「脳卒中予防と果物」です。フルッ
     タさん、よろしくお願いします。
フルッタ:リポさん、よろしくお願いします。脳卒中は、ガン、心
     臓病に次いで死亡率の高い病気です。脳卒中は、脳の動
     脈が詰まったり、破裂したりして、脳組織が壊死する病
     気です。人を対象とした研究から果物を沢山食べている
     と脳卒中のリスクが下がることが分かりました。

リ  ポ:果物を食べていると脳卒中のリスクは、どのくらい下が
     るのですか。
フルッタ:フィンランドで男女約1万人を対象に、15年間、追跡調
     査を行った結果、リンゴの摂取量が多い人は、脳卒中の
     リスクが男性で41%、女性で39%低いと報告されていま
     す。
リ  ポ:リンゴってすごいですね。

フルッタ:アメリカで行われた研究では、果物と野菜を沢山食べて
     いる人は、脳卒中のリスクが低いと報告されています。
     脳卒中のリスクが最も低かった人の果物と野菜の摂取量
     は、男性で10サービング、女性で9サービングでした。
     1サービングは、おおよそ握り拳1個分です。

リ  ポ:10サービングとはどれくらいですか。
フルッタ:すべてをリンゴに換算すると5個位、ミカンなら10個位
     です。果物を相当量食べていることになります。

リ  ポ:果物を食べるといいのですね。果物好きには美味しい情
     報ですね。
フルッタ:そうです。沢山食べられない場合でも、毎日、リンゴ半
     分かミカン1個食べるだけでも脳卒中のリスクが約6%減
     少することも分かりました。

リ  ポ:リンゴ半分食べるだけでも効果があるのですか。
フルッタ:はい。一方、食塩の摂取量が多いと脳卒中のリスクが高
     まります。臨床研究から、食塩の摂取と血圧との関係は
     累進的なので、できる限り食塩の摂取量を下げる必要が
     あります。

リ  ポ:食塩のとりすぎは良くないですよね。
フルッタ:食塩とは逆に、カリウムの摂取量が多いと脳卒中のリス
     クが下がります。カリウムは、食塩による血圧上昇を抑
     制する効果があります。アメリカ脳卒中学会では、食塩
     を1日当たり5.8g未満に抑え、カリウムを4.7g以上摂取
     することを推奨しています。

リ  ポ:食塩を減らしてカリウムを多く摂ればよいのですね。
フルッタ:その通りです。脳卒中の予防には、果物、野菜、低脂肪
     の乳製品などの摂取量を増やし、総脂肪と飽和脂肪酸の
     少ない食事にすることが推奨されています。

リ  ポ:日本はどうですか。
フルッタ:アメリカやフィンランドなどと同様に、日本でも食塩の
     摂取量が多く、カリウムの摂取量が少ないことが明らか
     となっています。食塩を含まず、カリウムの豊富な食品
     の代表は、リンゴなどの果物です。
リ  ポ:そうすると、料理の味付けで、食塩を減らして香酸カン
     キツ(ユズやカボス、スダチなど)をうまく使うと脳卒
     中予防に良いわけですね。

フルッタ:それは重要なポイントの一つです。我が国の現状から考
     えると、脳卒中予防にはもっと果物の摂取量を増やす必
     要があります。

リ  ポ:脳卒中予防には果物が良いと言うことですね。フルッタ
     さん、ありがとうございました。
     皆さん。旬のリンゴやミカン、カキは美味しいだけでな
     く、脳卒中予防にも効果がありますよ。

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混濁リンゴジュースはポリフェノールが多い

2007年01月27日 | 健康・病気

□ 文献紹介:混濁リンゴジュースはポリフェノールが多い
<BR> ポリフェノールは、心臓病やガンのリスクを下げることが知られ<BR>ています。ポーランドの研究者らが、リンゴの混濁ジュースと清澄<BR>ジュースを分析したところ、混濁ジュースのポリフェノール含量は<BR>清澄ジュースと比較して2倍多く含まれていることが分かりました。<BR>
<BR>【文献】<BR>Oszmianski,
J. et al.: Comparative study of polyphenolic content <BR>and antiradical
activity of cloudy and clear apple juices. <BR>J. Sci. Food Agri. Online: 15 Jan
(2007) [DOI: 10.1002/jsfa.2707]

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基調講演「リンゴはヒトの免疫力を高める!」

2007年01月25日 | 健康・病気

Ringju 一般的には男女とも、40歳を過ぎた頃から、癌になる確率が増加します。それと対照的に減少するものがありす。
NX(ナチュラルキラー)細胞活性や、キラーT細胞活性などの免疫力です。

人を対象にした研究で、弘前産リンゴを皮付きのままジュースにしたものや、青森県産リンゴ成熟果実に未熟果実を混ぜたジュースを5週間継続的に飲むことで、人のナチュラルキラー活性が10%以上高まることが明らかになりました。 世界で最初の発見です!  

                                   弘前大学 農学生命科学部 助教授 城田安幸
                                               >>>>詳細

   リンゴジュース「1日1杯」でがんが消える        週間ポスト 2002-07-05
                                                    >>>>詳細

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