1994年(平成6年)に奥村から登場した3回権利物「ギャラクシー」
連チャンデジパチが徐々に勢いを失う中、一撃で大量出玉が可能な権利モノとして、当時ホールで人気を博した。他のシマはガラガラでも、ギャラクシーだけは盛況という光景も良く見かけた。旬を過ぎても根強いファンが多く、長期間設置し続ける店も結構あった。
★賞球…7&15
★大当り確率…1/330(2,3回目の権利獲得時は、1/33にアップ)
★平均出玉…約6300個
★大当り絵柄…13種類(0~9、F、U、L)
★意図的な連チャン性…なし
ベースとなった台は、同社の1991年の権利モノ「スーパースター」と思われる。3回権利で約6000発、初当り確率1/330(2,3回権利時は10倍アップ)、デジタル上の回転体ヤクモノと、スペック的にほぼ同じだ。出玉的には、ギャラクシーの方がやや勝る。
奥村「スーパースター」…新宿「ニューミヤコ」で、右打ち回転体攻略を良くやったな…。
さて、ギャラクシーである。
天下orヘソの「GO」チャッカー通過で、デジタルが回転。GOチャッカーはスルー式で払い戻しがなく、投資スピードはかなり速かった。ヘソ下に7個戻しチャッカーがあり、このハカマ釘のチェックも重要。
奥村チックなドットデジタルの上部には、振り分け穴が付いた水平回転盤のヤクモノが存在。
メインデジタルが3つ揃うと、ヤクモノ上の電動チューリップが5.9秒または5個入賞まで開放。
この回転盤は、3個以上入賞で確実に権利が獲得できる構造で、実際はデジタルさえ揃えばOKだった。
但し、玉切れによる「パンク」という悲惨な事態もあり、予備の玉や百円玉が不可欠。
大当り後は右打ちで消化。アタッカーが結構玉を拾ってくれるので、出玉は多目である。
リーチアクションも秀逸で、ノーマルの他にロングリーチ、絵柄がタテヨコに伸び縮みする伸縮リーチ(当時、メーカーは「ドキドキリーチ」と命名)、一旦停止から再始動する2段階リーチ(大当り確定)と、計3種類のSPリーチが存在。現在のリーチアクションからすれば地味だったが、各リーチに対する期待感は圧倒的に本機の方が上だった。
伸縮リーチは、派手で期待を煽る割に、結構外れる事が多い。一方、ハズレ目から効果音と共に再始動する2段階アクションは必ず当るので、脳汁が一気に溢れる。
ちなみに、内部的なリーチ選択率は以下の通り。
★大当り時…ロング1/8、伸縮4/8、2段階3/8
★前後1コマのハズレリーチ…ロング3/8、伸縮5/8
★その他のハズレリーチ…すべてノーマル
伸縮リーチが意外と外れ易い事は、この数字からも判る。また、ノーマルからの当りはない。
ちなみに、デジタルのリーチ判別も可能。左デジタルが停止した瞬間、中デジタルが左デジタルの3コマ手前なら、必ずリーチが掛かる。
当時は連チャン権利モノが増殖しており、本機も大当り後の連チャン性を疑われた。ただ、プログラム的に怪しい部分はなく、結局「ノーマル機」と結論づけられた。それでも、好調時は早い回転で初当りを引くことも多く、まさに「一発逆転」にはもってこいの機種だったといえる。
その店も、ギャラクシーがやたらと客付きがよかったのを思い出します。