ビッグバン(日活興業・2-2号機) 逆押し小役抜き手順
初期パネル 後期パネル(黒バン)…爆連パネルとも呼ばれた
(リール配列)
※図柄にブドウ(マスカット)やモモを採用したのは、これらが日活興業の地元・岡山の特産品だからであろう。
(ボーナス確率表)
設定1 設定2 設定3 設定4 設定5 設定6
Big 1/375 1/330 1/284 1/246 1/233 1/225
Reg 1/408 1/362 1/311 1/272 1/259 1/249
フルーツ 1/543 1/408 1/366 1/366 1/311 1/272
※フルーツゲームは42ゲーム継続
★ビッグバン(2-2号機、小役の集中あり)は、順押しで適当に打つと、配列や制御の関係で小役を取りこぼしまくった。そこで、変則押しで全ての成立小役を取り切り、コイン持ちを飛躍的にアップさせる「小役抜き打法」が開発された。なお、この小役抜き攻略が広まったのは、ビッグバンが登場してから一年近く経った後である。
★リール制御を考慮して小役を完全に取りきるには、テーブル表を元に編み出された「右押し手順」が適していた。今回は、右リールに「ベル・ブドウ・モモ」(BARのすぐ下)を狙う手順を紹介する。他にも、右に「BAR・ベル・7」の塊を狙う(貯金Verに適していた)など、複数の手順があった。
(具体的手順)
まず、右リール上段に17番のベルをビタで狙う。
(a)右がそのままビタ停止した場合(「ベル・ブドウ・モモ」の形)
・成立役…モモ or ベル or チェリー&ベル(複合役) or ブドウ&チェリー(複合役)
⇒中リール下段に14番のプラムを狙う。
ベルとモモのWテンパイ形を作る。この形から、左下段に3番のチェリーを狙うと、チェリー&ベルの複合役(15枚)又はモモ(10枚)が揃う。中リールが1コマスベって、ベルが左下がりにテンパイしたら、左下段に16番のベルを狙う(10枚)。中リールが2コマスベって、ブドウが中段テンパイしたら、左下段に3番のチェリーを狙ってブドウ&チェリーの複合役(15枚)を取る。
(b)右が1コマスベって停止した場合(「BAR・ベル・ブドウ」の形)
・成立役…ブドウ or チェリー or レギュラーボーナス
⇒中リール下段に7番のブドウを狙う。
下段にブドウがテンパイしたら、左リール下段に1番のブドウを狙う(10枚)。ブドウを早く押すとチェリーが止まる事もある。中リールがスベって、中リール上段にBARがテンパイしたら、左上段にもBARを狙ってレギュラーを揃える。
(c)右が2コマスベって停止した場合(「プラム・BAR・ベル」の形)
・成立役…ベル or プラム or ハズレ
⇒中リール下段に15番のモモを狙う。
ベルが左上がりにテンパイしたら、左上段に19番のベルを狙う。中リールが一コマスベって、上段プラム&下段ベルのWテンパイになったら、左上段に1番のプラムを狙う。中リールがこれら以外の形だった場合は、ハズレとなる。
(d)右が3コマスベって停止した場合(「モモ・プラム・BAR」の形)
・成立役…モモ or チェリー or レギュラーボーナス or ハズレ
⇒中リール下段に7番のモモを狙う。
モモが下段ビタ停止ならハズレ。1コマスベった場合もハズレ。
中リールが2コマスベッて、モモとプラムのWテンパイになったら、左リール上段にモモ(どれでも可)を狙う。これは、小役集中時に良く出る形でもある。中リールが3コマスベって、モモが左下がりにテンパったら、左リールにチェリー(どれでも可)を狙う。中リール4コマスベリは、BARの左上がりテンパイでレギュラー確定となる。
(e)右が4コマスベッて停止した場合(「7・モモ・プラム」の形)
・成立役…モモ or プラム or ビッグボーナス
⇒中リール下段に17番のブドウを狙う。
プラムが左上がりにテンパイしたら、左上段に17番のプラムを狙う。中リールが1コマスベって、モモが中段にテンパイしたら、左中段に6番のモモを狙う。中リールが2or3コマスベった時は、7が上段又は左下がりにテンパイするので、ビッグボーナス確定となる。
★現役時、ビッグバン小役抜きを実戦したホール…新宿・東口「メトロ」、新宿・東南口「グリンピース本店」、高田馬場「パチスロ白鳥会館」など
⇒新宿・中央東口の「メトロ」では、平成3年6月頃に2階フロアで小役抜きを実行中、地回りのヤ〇ザらしき2名の男に呼び出され、やんわりと小役抜きを止めるよう言われた。話し合いの途中で、彼らに「君、体格いいけど、何か部活やってる?」と聞かれ、バカ正直に「W大のボウリング部」と答えたのだが、今思えばバカ丸出しであった。相手は、明らかにコチラの腕力を探っていたのだから、「空手部だよ!」とか「柔道部ですが、何か?」などハッタリをかましておけば、そのまま攻略を続けられたかもしれない…。
⇒新宿「グリンピース」は、メトロより半年以上遅れてビッグバン(黒パネル)を導入。当時、この店は朝から大行列が出来る盛況で、モーニングも多く入っていた。しかも、シマ単位でまとめてモーニングが掛かるので、ビッグバンにMが入っている時など、あのけたたましいBGMが大音量でシマ中に鳴り響き、耳がおかしくなる程であった。
⇒高田馬場「白鳥会館」は狭い店だったが、1Fのビッグバンのシマは、常連らしきプロや若者で常に埋まっていた。かの「秋山プロ」が、ガイド誌の企画(13時間デスマッチ)でビッグバンの攻略実戦をした事もあった。いつ行っても空き台が見当たらないので、ビッグバンを断念して2階のセンチュリー21とかドリームセブン辺りをペシペシやるパターンも多かった。
★その他
(1)小役抜きをやっていると、チェリーや10枚役が妙に偏る事があった。ただ、これは内部プログラム上、小役出現状況に応じて小役発生率が変化するだけで、特に怪しい点はない。
⇒通常時における小役確率の変化
・10枚役…小役払い出し状態に応じて、1/3.5(高)又は1/5.5(低)となる。
・チェリー…払出し状態に応じて、0(低)、1/3.5(高)、1.5/5(中)の何れかに変化。
必然的に、小役抜き時は低確率状態になり易いが、それでも逆押し手順の効果は高い。
(2)ビッグバンの小役抜きは、ノーマルのみならず、貯金Ver(ビックリバン)の裏モノにも効いた。ただ、貯金モノの場合、ビッグを成立時で揃えないと貯金に回されるので、小役を完璧に取る上記手順よりも、ボーナスを極力取りこぼさない右リール「BAR・ベル・7」狙いの方が安全だった(貯金Verでは、レギュラーや集中も1/2で貯金に回される)。
(3)貯金ビッグバンには、他人がハマった台をひたすら1枚掛けで回して、連チャンフラグ(1/390)の当選を待つ「ハイエナ打法」が存在した。この場合も、1枚掛けで7を狙いつつ、10枚役やチェリーもフォローすれば、コイン持ちはアップした。但し、後期には1枚掛けだと連チャンしない「対策バージョン」も登場している。
(4)ビッグバンの貯金Verは、1/390で連チャン突入するタイプが有名だが、それ以外にも突入率を1/1028に落として爆連させる「貯金+上乗せVer」など、複数の仕様があった。
(5)逆押し手順が広く知られた後は、「注射」による対策(小役抜き対策)が施され、通常時にチェリーしか落ちない「激辛」ビッグバンが出現した。まさに、何でもありの香ばしい時代である。
★★追記★★
「カチンコ」に関するコメントがありましたので、追記します。
⇒確か、電子ライターの着火装置(カチンコ)を使って、小役抜き対策された台の注射を「飛ばす」という裏技(ゴト?)だったと思いますが、注射を飛ばすとノーマルの設定3になるので、小役抜きすれば確実に勝てる、というものでした。
何時も何故か設定3ばかりU+2049
何でもアリの良い時代でした(汗)
センチュリーのモーニングでお世話になりました
何故ならほぼ100パー頂けたからw