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(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

プチマーメイド(北電子、4号機)

2017-08-23 15:17:54 | パチスロ4号機




1997年(平成9年)に北電子から登場した4号機
「プチマーメイド」(A-400)


★ボーナス確率




★払い出し

赤7・赤7・赤7/人魚・人魚・人魚
⇒15枚+Big Bonus

赤7・赤7・BAR/BAR・BAR・BAR
⇒15枚+Reg Bonus

タコ・タコ・タコ⇒15枚

サメ・サメ・サメ⇒8枚

チェリー⇒2枚

貝・貝・貝⇒Replay(6枚+Jac in)



「人魚(マーメイド)」をモチーフにした完全告知機。下パネルの
人魚姫の女の子が、やたら可愛かった印象アリ。時系列的にいえば、
初代ジャグラーの次にリリースされた台。「BR成立プレイでランプ
点灯(点滅)による後告知」という北電子4号機の一貫した姿勢は、
本機もしっかりと受け継いでいた(無論、キングオブザタイガーの
ような不完全告知も存在したが…)。リール左下にある小さな貝殻
ランプ(CHANCEランプ)がペカリと点灯するシンプルな後告知。
だが、その単純明快さが、却って多くのファンの心を掴んだ格好だ。
赤7ビッグ、人魚ビッグそれぞれファンファーレが異なり、何れも
味のあるサウンドで完成度も高かった。


思えば、同社は4号機第1弾「クリエイター7」以来、地道に後告知の
機種を出し続けていたが、モーニングサービス(開店前、シマの数台
(時には全台)にボーナスを仕込んでおく客寄せサービス)が主流と
なっていた時期は、モーニング台を悟られないように、告知ランプを
断線して対処する店が多かった。その為、北電子台がその「本領」を
発揮できずに、シマでくすぶっているケースもまま見られた。しかし、
1996年にモーニングが禁止されると、告知ランプの存在価値は一気に
高まっていった。無論、地域や店によっては、禁止後もモーニングを
普通に続けていたりしたが、1996年を境に、モーニングを実施する
店の数は目に見えて減少していく。


そんなタイミングで登場したのが、初代「ジャグラー」(1997年)で
ある。リール左下の「GOGOランプ」がペカッと光るシンプル告知が
ファンを魅了して、爆発的ヒットを飾った。そのジャグラーに続いて
送り出された本機。ジャグラーのコンセプトを巧く受け継ぎ、やはり
各地で人気を博した。とりわけ、流行りの技術介入機についていけない
年配層とか、可愛さを好む女性ファンなどに好評だった。私などは普段、
技術介入機をメインにしていたが、のんびり気ままに気分転換したい…
なんて時、まさにうってつけの一台だった。



従来の北電子台は「ボーナス(シングル除く)図柄が2つ(7とBARなど)」
というのが定番だったが、本機は同社初の「3種類のボーナス図柄」を採用
(赤7、タコ、BAR)。初代ジャグラーとは違い、バケとなる組み合わせが
「7・7・BAR」と「BAR×3」の2通りあった(ジャグラーのバケは「BAR・
BAR・7」のみ。「BAR×3」はビッグ)。人魚がモチーフなので、上述の
タコをはじめ、サメや貝など海洋生物がらみの図柄も目立った(ストップ
ランプはカニ)。この流れは、後継機の「大漁2」にも引き継がれている
(⇒鯛、海藻、サメ、イカの図柄など)。


元祖ジャグラーと比して、ボーナス図柄を引き込み易い制御だった本機。
「ボーナス一直線型」のリーチ目出現に伴って告知ランプが点灯する
パターンは、前機以上に増えた。これを良しとするか否かは打ち手次第
といえたが、リーチ目視認とランプ点灯のタイムラグがほとんど無かった
ので、ランプ主体で遊技する限り、気にはならなかった。一方、違反覚悟で
ランプ断線でモーニングを入れるような店は、依然としてリーチ目の存在が
重要だった。また、ランプが生きている店でも、ハマリ時にあえてランプを
千円札やテレカなどで隠して、リーチ目を楽しんだりできた。なお、中・右
リールでは、ボーナス図柄の代わりにチェリーが代用図柄になった(⇒NGと
なるチェリーもあるが)。



それから、先程からたびたび紹介している「タコ」について。瑞穂の
「タコスロ」を意識したのか、ドヘタな打ち手を「タコ」と皮肉って
いたのかは知らないが、このタコが重要な存在であった。なぜなら、
通常時に左・中リールでタコがテンパイした場合、タコかボーナスが
成立しているサインとなったからである。即ち、タコテンパイ時は、
右でタコを狙って外れれば、その時点で「入り」となった訳だ。但し、
右リールにはタコを引き込めないNGポイントがあったので、正確に
目押しして外れることが条件となる。


当時、本機とよく対峙したのは、東京・有楽町の「UNO」という店。
当時、職場が丸の内にあった関係で、昼休みに足を延ばして短時間
勝負を挑んだり、仕事終りにマッタリ打ったりしていた。ノーマル
なのに北電子特有の(なんて書くと「オカルトだ」と非難されそう
だが…)「波の荒さ」が如実に出るケースも多く、ビッグの連打で
速攻1箱ゲットして、「ヒット&アウェイ」で勝ち逃げする機会が
少なくなかった。時間に限りのあるサラリーマンにとって、何気に
重宝する台だったと思う。ただ、いつだったかアフター5の対戦時、
不調にも拘らず「一度はランプを光らせたい」と意地になり粘って
しまい、バケも引けずに4万以上ストレートでやられた記憶が残る。
バラエティ的な少ない設置台数だったので、他台に移るチャンスも
意思も生まれなかったのが敗因だろう。似たような「ボロ負け」を、
町田「さくら屋」のジャグラーV新装時にも経験したことを思い出す
(この時は、台数はそこそこあったが、満席で移動できずにアツく
なってしまった…確か、事前予約した台で9万ほど負けたハズ)


これは余談になるが、北電子の過去の名機を振り返ると、それぞれの
台を触りに通った、「想い出のホール」というのが首都圏各地にある。
店のハシゴやプチ遠征などを特に好んだ私にとって、北電子の歴史は、
そのまま自身のスロ歴にも重なる。以下は、それをリスト化したもの
(需要があるかといえば、甚だ疑問であるが…自己満足みたいなもの)

(3号機以前)
・ニューキャスター(1.5)…ぱちんこ遊園(向ヶ丘遊園)
・ガリバー2(2-1)…平和(新宿東南口)、ぱちんこ遊園
・ガリバースペシャル(2-2)…オデヲン(新宿コマ劇前)
・スーパーコップ(3-1)…ぱちんこ遊園
・アポロン(3-2)…日拓チェーン(新宿、馬場、渋谷)

(4号機)
・クリエイター7…ミラージュα(溝の口)
・サーカス3…メトロ(新宿東口)
・ジャグラー…ジアス(新百合ヶ丘)
・プチマーメイド…UNO(有楽町)
・タイリョウ2…スーパースター(町田)、アクア90(月島)
・ダイノ2…モモタロウ(町田)
・レジェンダ…マルハンパチンコタワー(渋谷)、有楽町UNO
・北の湯777…三光(自由が丘)
・ジャグラーV…さくら屋(町田)
・キングオブザタイガー…ルモンド(天王町)、エルニド(渋谷)
・メキシカンCT…大野屋008(蒲田)
・ワンダーレビュー2…さくら屋
・月光仮面…さくら屋



★本機の沖スロ(30φ)Verについて

「プチマーメイド30」
⇒BR確率、払い出し、図柄配列やパネルデザインは本機と
共通だが、フラグ告知のシステムが異なる。30φの場合は、
第3停止後の告知ではなくて、レバーオン時に告知ランプが
光る「先告知」仕様。また、告知ランプが点滅ならビッグ、
点灯ならバケと、光り方でフラグ判別が可能になっていた。


★5号機について

つい最近、同名のリメイク版5号機が登場したようだが、
既に現役を引退してホール事情には全く詳しくない為、
ここでの説明は控えさせて頂く。各自、お調べ下さい。



(北電子4号機「プチマーメイド」の項、了)