まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

CRガオガオキッズ4

2017-02-14 19:46:09 | CRデジパチ



1996年(平成8年)にサミーから登場したCRデジパチ
「CRガオガオキッズ4」


恐竜(の子供)がモチーフのCRデジパチ。スロでお馴染みのサミーが、
SANKYOと提携してドラム機をリリース。先行機「CRくだもの畑」
後続の「CRタートルダッシュRX」など、この当時、サミーのドラム機
(無論、パチの話)に食指を動かされる機会は、意外と多かった。


主な実戦店は、新百合ヶ丘の「Z店」(現存)の2F。デジタルの回りは
正直イマイチな記憶もあるが、ヒキに助けられて収支は案外と良かった。
初打ち時にいきなり確変を引いたが、出玉が異様に少なくて焦ったっけ…
(確変は10R継続、出玉1500個)。



★ドラム機(5ライン)

★賞球:5&15

★大当り確率:1/376.8(通常時)、1/61.1(確変中)

★最高継続ラウンド、出玉:
単発=16R(2300個)、確変=10R(1500個)

★大当り図柄:「3」「7」「BAR」と恐竜5種の、計8図柄
⇒恐竜図柄は名前アリ(盤面にも表示)
「ガオ(GAO)」(ティラノサウルス、大恐竜)⇒上・中・下の
三段を使ったデカ図柄。必然的に、大当りパターンは1通りのみ。
私は当時、「ティラノ」と呼んでいた。
「アンモ(ANMO)」(アンモナイト)
「トップス(TOPS)」(トリケラトプス)⇒左ドラムに2つ配置
「ブロント(BLONT)」(ブロントザウルス)
「プテラ(PTERA)」(プテラノドン)⇒右ドラムに2つ配置


★3、7、BAR、ティラノ(ガオ)揃いで、+2回の確変突入
⇒「1/3で+2回」のスペックだが、確変時の出玉が1500個
(10R継続)しかない
。黄門や源さんのようなフルスペック
と比べれば、出玉感は劣った。なお、連チャン数が同じでも、
途中で引いた単発の回数によって、最終出玉も変わってくる。




本機の目玉的な存在、ティラノ(サウルス)。
「ガオ(GAO…歌手ではない)、大恐竜」
とも呼ばれた。


※本機の確変突入率が「1/3」である理由
⇒図柄8種類で5ラインだが、ティラノの大当りパターンは
1通りのみ。また、トップス図柄は左に2つ、プテラは右に
2つあるので、これら単発当りのパターンが10通り増える。
一方、上段「BAR」と下段「3」は、必ず重複揃いとなる。
よって、大当りパターンは「ティラノ揃い(1通り)」+
「7図柄×5ライン+10通り=45通り」-「重複(1通り)」
となり、計45通り

一方、確変は3、7、BAR、ティラノの4つ。ティラノ以外は
5ラインなので、3×5=15通り。だが先述の通り、一か所だけ
重複揃いの箇所がある為(上段BARと下段3)、実質は14通り。
残りのティラノ揃いは1通りのみなので、確変当りパターンは
15通りとなる。

よって、確変突入率(継続率)は15/45=1/3



★確変平均連チャン数:4.75回


★リーチアクション

デジタル停止順は左⇒右⇒中。基本、左右テンパイでリーチ。
上下ラインで平行テンパイするダブルリーチが3パターン存在。
いずれも、一方が確変、一方が単発の並び。

本機のリーチは、「ノーマル」系と「恐竜」系の2つに大別。

ノーマル系は、「ノーマル」と「高速」の2種類が存在。
右停止時にドラムの「スベリ」が起これば、リーチ確定。
必ずノーマル又は高速となる。

一方の恐竜系は、一旦ティラノ図柄が揃って「ガオー!」と
雄叫びをあげた後、様々なパターンに発展。左⇒右⇒中の順で
止まる「恐竜ノーマル」や、種々の「全回転」系に発展した。

ノーマルの信頼度は極めて低い(ごく稀に当たるが)。一方、
高速やスベリ高速なら、そこそこ当ることもあった。しかし、
最も期待できたのは、やはり恐竜系リーチに発展した時。

なお、直近10回のリーチが全て「恐竜系以外」のリーチ、即ち
「ノーマル」か「高速」(右スベリのノーマル及び高速を含む)
だった場合は、それ以降の「恐竜ノーマル」リーチ選択率が
アップする(逆に、高速とスベリ高速の選択率は低下)。
よって、直近のリーチ状況次第で、恐竜ノーマル、高速、
高速スベリの信頼度も変わってくる。無論、選択率が低い
状態で掛かれば、リーチ信頼度はアップ。


(1)ノーマル
・左右テンパイ後、中ドラムが通常スクロール。ほぼハズレ。

(2)ノーマル(右スベリ)
・(1)と同じリーチだが、右ドラムはスベッてテンパイ。

(3)高速
・ノーマルから発展。中ドラムがノーマルで暫く回った後、
いきなり高速回転に変化する。その後、ブレーキがかかる
ようにビタッと急停止。ハズレも多いが、ノーマルよりは
遥かに期待が持てた。

(4)高速(右スベリ)
・(3)と同じリーチだが、右はスベッてテンパイ。コチラも
そこそこ当る。

(5)恐竜ノーマル
・一部図柄が揃った状態でドラムがしばし回転の後、ティラノが
揃って「ガオー」と咆哮。これが「恐竜リーチ」発生パターンで、
「恐竜ノーマル」or「全回転(数種アリ)」に発展。恐竜ノーマルは、
メロディアスな効果音を伴って、左⇒右とドラムが停止(このときの
BGMを私は当時「ガーオガーオ、ガオガオ」と心の中で呟いていた)。
続く中デジも、一層甲高いBGMと共にスクロールする。派手な割に
よくハズれた。信頼度は高速よりも下。但し、ハズレで一旦停止後、
中デジが再始動すれば超高確率で大当りした。但し、「鉄板」では
ないので外れることも。いかにも100%当りそうな再始動だった為、
ハズれると精神的ダメージ大。


(7)全回転(コマ送り)
「ガオー」演出の後、すぐ全回転に移行。但し、ティラノ揃いは
崩れて、図柄が1か所のみ揃った状態でコマ送りしてスクロール。
周回が進んでスローに切り替わってから、約2周程度で最終停止。
全回転系の中では、信頼度はあまり高くない(高速よりは遥かに
当り易いが…)。

(8)全回転
「ガオー」演出後、コマ送り⇒全回転に移行。ティラノが揃った状態で
スロー(コマ送りではない)全回転を行う。但し、ティラノが通過する
時だけは、「ガオー」と叫んでコマ送りに。回転中はティラノの他にも、
「3、BAR、アンモ、トップス、プテラ」の5図柄が同時に揃っていて、
表面上の期待度アップ。無論、大当り信頼度も高かった。

(9)全回転(中出目追っかけ)
「ガオー」演出後、コマ送りを経て全回転に発展するが、前半は中出目のみ
大きくズレながら回転。その後、中ドラムが左右に追いつく形で回転速度を
上げる。最後は、ティラノが揃った(8)の状態でスローの全回転を続ける。
コチラも信頼度が非常に高い。

(10)全回転(一旦ハズレ)
「ガオー」演出の後、回転中の全ドラムがいったんバラケ目で停止。
その後、全回転に移行する。出現率は低いが、期待度は激高だった。





(その他の特徴)


・先述の通り、ノーマル系リーチ(ノーマル、高速(右スベリ
含)が10回続くと、恐竜ノーマルリーチが出現し易い特性アリ。
ノーマル系リーチが何連続したかを数える内部カウンタがあり、
カウンタが10を超えると、恐竜ノーマルの内部選択率が大幅に
アップする。別に大当り確率が変動した訳ではないが、単調な
リーチばかり続いた後は、派手なリーチ演出も適度に出現して
打ち手を飽きさせないシステムだった。


・ゲージ構成上、ドラム左右のワープ経由でステージに
乗らないと、ヘソ入賞はほぼ無理。そのステージは手前、
奥の二段に分かれており、奥からの方がヘソに入り易い。
無論、ワープへの寄りが良い台(釘)ほど有利になった。
また、台のネカセによっても、ヘソ入賞率は大きく変化。


・アタッカーは1個貯留で、貯留箇所はアタッカー左端。
大当り中、ストロークや釘調整が悪いと右ばかりに玉が
流れて、貯留に失敗してパンクすることも。右打ちして、
右サイドからアタッカーに拾わせると、巧く左端に貯留
するケースもあった。


・通常ストロークではサッパリ回らないような台でも、
右打ちした途端、がぜん回りがアップする事があった。




(余談)

かつて、日本テレビ土曜深夜バラエティ「DAISUKI」
(中山秀征、松本明子、飯島直子)のパチンコ対決で、
本機が対戦機種となった事がある。その際、確変中の
飯島の台の様子を見ていた松本は、電チューの動きを
盛んに気にしていた。電チューが1回開放するたびに、
「パカッと来た!」「パカ、来た~!」と一人で興奮。

松本によると、この電チューの動きは大当りの「前兆」
であって、飯島の台には、もうすぐ大当りが来るらしい
(初当り時も、松本は飯島の台の電チューがパカッと
一瞬開くのを、目撃したという)。

ただ、当然ながら、確変中は電チューがパカパカ開き続ける
訳で、大当りの前兆でも何でもない。無論、確変時は大当り
確率もアップしているから、次の大当りもすぐにやって来る。
そんな基本事項を中山に突っ込まれると、変顔で誤魔化して
ズッコケる松本。

だが、この松本の発言には、実は「裏」があったのだ。
「DAISUKI」収録の少し前、松本はテレビ東京「TV
チャンピオン」のパチンコ特番で、コーナー進行役を
担当。この時は、有名プロのベンツ小林と必勝G誌の
大崎一万発(ともに敬称略)が「台湾」まで出向いて、
地元パチプロと出玉対決を繰り広げる、という内容だった。
で、当時の台湾デジパチは、大当りが来る前「アタッカーが
一瞬だけパカッと開く」という、独特の前兆があったのだ。
この台湾ロケをよく覚えていた松本は、ガオガオキッズの
電チューにも同じ前兆があるものと、すっかり勘違いして
いたのだった…チャンチャン。
(この日のゲストは向井亜紀)


※※追記※※(2017.2.16)
「全回転中にドラムが止まらないバグ」、私は体験しませんでしたが、
当時の必勝ガイドの「オリ攻」ページに、複数の体験談が寄せられた
特集記事が出ています。また、かの飛鳥一平氏も、某誌の実戦日記で
確変中に「止まらないリーチ」を体験した旨を報告しています。体験
できた人は、ある意味で幸運でしたね。(追記終り)




(サミー「CRガオガオキッズ4」の項、了)