まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

タコスロ(瑞穂製作所、4号機)

2015-05-22 01:48:26 | パチスロ4号機



今回は、1996年(平成8年)に瑞穂製作所から登場した4号機「タコスロ」を振り返る。
(Aタイプ)


(ボーナス確率)

BIG
1/273.1
1/268.6
1/248.2
1/240.9
1/240.9
1/240.9

REG
1/468.1
1/468.1
1/468.1
1/468.1
1/409.6
1/364.1



(払い出し)

BIG(白7、タコの2種類あり)…15枚
REG(BAR)…15枚
スイカ…15枚
プラム…10枚
チェリー…通常時2枚、ビッグ中3枚
タコツボ…リプレイ


(後継機)

「オオタコスロ2」(2002年、エレコ)⇒A600大量出玉タイプ。プラムの押し順をナビする「タコゲーム」(TG)搭載。







1991年(平成3年)11月、3-1号機「コンチネンタルI」にまつわる不正で、「検定取消」の処分を受けてしまった瑞穂。そこから暫く「沈黙」を続けた後、5年経った96年10月に、ようやく同社初の4号機となる本機をリリース。

瑞穂の「復活第1弾」となった本機は、3号機時代と大きく趣が異なり、海洋生物の「タコ」(しかも鉢巻をまいた「タコのはっちゃん風」)がモチーフという、かなり「コミカル」な台に仕上がっていた(後続の「ライトアランプ」や「テンタクルス」も、海洋ネタを継承)。また、「白地に水玉模様」というリールにも、かつての瑞穂と一線を画する「意外性」が感じられた。粋なビッグ中の和風サウンドは、個人的にも好みの音だった。

一方のゲーム性に目を移すと、ズルリと大きくスベる香ばしいリール制御、シンプルそうで多彩なリーチ目、クランキーコンドルを凌ぐ高い技術介入性、甘いボーナス確率など、打ち手を惹きつける特色を多く持ち合わせていた。完成度は高く、「打てば打つほど味が出る」ような奥の深さがあった。

当時、どこかの雑誌が「タコと名乗ってはいるが、まるでスルメのような台」と評したのも、まさに言いえて妙であろう。


目押しの得意な人間にとっては、非常に「甘い台」として知られた本機(設定1でも機械割は100%を超えた)。だが、ビッグ中の正確な「ビタハズシ」が不可欠。ハズシに2コマ余裕があったコンドルよりも条件はキツく、座る時はそれなりの「覚悟」も必要だった。

たとえノーマルでもボーナスの波は荒めの印象が強い。ひたすら投資を重ねた後、ワンチャンスで2000枚くらい取り返す事もザラだった。もちろん、低設定域でもボーナス確率が高めだったからだが、個人的には「状態」を搭載した台だと思っている(笑)。


96年末の新装を経て、翌97年に入ると設置をグイグイ伸ばしていく。当時、技術介入性の高いコンドルが若年層に長くウケていたが、その盤石な「牙城」を崩したのが、同じユニバ系の本機だった。私自身も、コンドルに負けず劣らず、都内・神奈川のホールで多く対峙した。


なかでも、東京・新宿のスロ店「グリンピース」での実戦は印象深い。東南口エリアのシンボル「グリンピース新宿本店」では、3号機「コンチネンタルIII」と共に、地下1Fに長く本機を設置。コンチIIIを触りに地下へ降りたが、目押しを駆使するタコスロの先客に対抗心が芽生えて、思わず隣に座った事も多数。

また、靖国通り沿い(歌舞伎町)の「グリンピースタワー店」(閉店)に出向く機会も多かった。ここは「地下1F~5F」の計6フロアだったが、各階に個人的な「お気に入り台」があったからだ。
5Fはクランキーコンドル(シマには「戦場的」空気が漂った)、レインボークエスト、ワニマル。4Fはピンクパンサー3(CT機)、ゲッターマウスやサクセション。3Fはボーナスショップ(3Fで一番のお気に入り)、チェリー12X、ウルフエムX、それにマンクラといった具合だ。当のタコスロは、ニューパル、バーサス、アレックスらと共に、2Fにあった。そうそう、地下の「ゲゲゲの鬼太郎」(サミー)も、仕事帰りにタクシーで出向いてよく打ったな…。まぁ、いずれのフロアも、大変に味わい深いラインナップだった事は疑いない。名物の絶叫マイクパフォーマンスも懐かしいな。



★★リーチ目について★★

私は、「ここ」と決めた1か所ばかり狙うタイプだったので、リーチ目はさほど詳しくない。狙っていたのは、左リール上段に「BAR」(下にプラム(上にチェリー)が付いた方)。ここを狙えば、全小役をカバーできるし、「ビタ」か「4コマスベリ」時のみ注意すれば良く、ボーナスも察知し易い。特に、ズルリと4コマスベった時(5コマスベリかと思わせる、強烈なスベリ)は激アツだった(目押しが正確なら、「ビッグorスイカ」のハイチャンス。低確率状態らしき時にスベッたりしたら…)。まぁ、通常時が単調になり易い…という「弊害」もあった。


以下は、「左上段BAR」狙い時の主なリーチ目。なお、チェリー付きのものは、いわゆる「後目」(成立後のリーチ目)だが、特にバケの場合、後目で「入り」に気付くことも少なくなかった。

    リール配列



★最初に狙う箇所…左上段に14番(下にプラムの付いた)のBAR


ここを狙えば、全ての小役に対応可能。本機は、適当押しだとリプレイ以外の全小役をこぼす可能性がある為、小役狙い(DDT、KKK)の効果が非常に高かった。

但し、1コマ遅いとメイン小役のプラム(10枚)を取りこぼす為、注意が必要。なお、左上段にこのBARと「チェリー付きのタコ」を交互に狙う、「ロータリー打法」もあった。



A:左を1コマ早く押した場合(枠上にBAR、上段にプラム停止)

      
中段リプレイは鉄板…もちろん「後目」



スイカは、形次第でボーナス代用図柄にもなる。これは、左下段スイカからの「大山型」



B:ビタ止まり…左上段にBAR停止

完全ハズレ時は、必ずこの形で止まる。一方、ボーナス図柄の一直線、L字、逆L字、大V字などがリーチ目を形成。右上段のスイカが代用となる形もアリ(但し、1番のスイカは信頼度低い)。また、中・右リールのスベリでボーナス察知することも多い。目押しが正確なら、左上段にBARがビタ止まっての入り目はバケとなる(ビッグなら、左は4コマスベる)。

  

  

  

  

  

  

  

  

  





C:1コマスベリ…左上段チェリー⇒リーチ目は全て成立後

   
角チェリーの場合、一直線なら鉄板   3連チェリーはライン不問で鉄板



D:2コマスベリ…左中段チェリー⇒リーチ目は全て成立後

     
    鉄板の3連チェリー          中段チェリーなら、ボナ図柄で挟めば鉄板

     
    ハサミ打ちなら二確            BARのハサミ目でもOK


      順押し二確目



E:3コマスベリ…左下段チェリー⇒リーチ目は全て成立後

    
角チェなので、一直線で鉄板          3連チェリーは鉄板


F:4コマスベリ…左下段に白7停止
目押しが正確なら、左がここまでズルッとスベれば「ビッグorスイカ」。つまり、スイカハズレで「入り目」となるので、リーチ目に頼らずともボーナスを察知できる。左上段BAR狙いでは、この瞬間が最もアツい。但し、左の目押しが甘いと、チェリーやプラムのコボシでスベって来る事もある。以下は、「スベリ不問」でリーチ目の形。

  

  

  

  

  



G:左の目押しが遅かった場合、さらに1コマ下の「スイカ・リプ・スイカ」で停止する事アリ

この形がスベリを伴った場合は、ボーナス、スイカ、チェリーコボシ、プラムコボシの可能性あり。但し、以下の形は立派なリーチ目。

  

  


       ハサミ2確目




★★リプレイハズシについて★★

本機はリプレイハズシ効果がきわめて高く、適当押しと比べて約50枚もの差が付いた。但し、先述の通り「ビタハズシ」が不可欠の為、相応の目押し力も要求された。

目押しに自信がある場合、1、2回目の小役ゲームは順押しで小役を狙い、3回目の小役ゲームからハズせばよい。一方、ビタに自信のない人は、保険ハズシで「1回目は残り25G、2回目は残り17G、3回目は残り9G」まで引っ張る手順もあった。

ハズシ手順(中押しと逆押しの手順があるが、今回紹介するのは中押し)。
※逆押し手順はネット上に幾つも紹介例があるので、そちらをご参考に…


(1)

中リール上段に白7をビタ押し。


中上段に白7がそのまま停止したら、ハズレorスイカorチェリー(ほぼハズレ)。左上段にも白7を狙う。左・中とスイカがテンパったら、右にもスイカを狙う。


(2)

目押しが不正確だと、白7が中段に止まる事がある。やはり、ハズレorチェリーorスイカ(ほぼハズレ)なので、左上段に白7を狙い、スイカがテンパったら右も狙う。


(3)
     
目押しが不正確の場合、白7が下段に止まる事もある。この形はプラムなので、右を適当押しでプラムを上段にテンパイさせて、左もプラムを狙う(チェリーで蹴られない箇所を)。


(4)
      
中リールが3コマスベッたら、リプレイorプラム。右リール枠上にはタコをビタ押し。右を適当押しだと、プラムとリプレイがWテンパイする事があり、目押しが難しくなる。それを避けて、単独テンパイに限定する方法。

  
タコがそのまま枠上に止まったら(右上段にプラム停止)、左にもプラムを狙う(チェリーで蹴られないよう注意)。

  
リプレイが上段受けになったら、左枠上に「下にプラム(上にチェリー)の付いたBAR」をビタ。ミスの許されない、緊張の一瞬。
※BARより「タコ」の方が見やすい人は、チェリー付きのタコを左枠上ビタでも良い。


ハズシ成功時は、このようにBARが上段に停止する。


(5)
  
中リールが4コマスベッたらリプレイ確定。右は適当押しで、リプレイをテンパイさせる。


ハズシは、「BARの下のプラム」(タコ下のスイカでも可)をテンパイラインにビタ。何度直面しても、緊張する瞬間。


★★残り8ゲーム以降は、順押し・小役狙いに切り替える。




なお、保険ハズシでも不安な人の為に、「カラ回しハズシ手順」も考案された。
左リールを特定形(準備目)で止めれば、次ゲームでハズす場合、逆押しでリプレイをテンパイさせたら、左リールを約40秒カラ回しさせて、自然停止で勝手にリプレイが外れる、というもの。
手順はやや面倒だったが、相応の効果はあった(流石に40秒待ちは長いが…)。

最初に狙う箇所は、中リール上段に白7をビタ。リプレイを「上段受け」に限定する事で、準備目を最大限生かした格好だ。具体的な手順は、以下の通り。


(A)中リールがそのまま停止(白7上段停止)

この場合の準備目は、左リールに「スイカ・タコ・プラム」
(次プレイ、リプレイが上段受けならカラ回しで外せる)


(B)白7中段停止(最初の中リールビタに失敗すると止まる)


(C)白7が下段停止(中リールのビタに失敗した場合)



(D)中リールが3コマスベッた場合(リプ・プラム・チェリー)





(4)中リールが4コマスベッた場合(タコ・リプ・プラム)




※準備目でビッグを揃えるには(小役Gの1P目にリプが来る事を想定)、左「スイカ・タコ・プラム」から中段タコ揃いでOK。また、最終JACゲームでも左に「スイカ・タコ・プラム」を出しておけば、次ゲームでJACINが来た場合、カラ回しで対処可。