まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

パーフェクトゲーム(京楽、デジパチ)

2014-12-11 16:03:28 | 現金機デジパチ



1995年(平成7年)に京楽から登場した新要件デジパチ「パーフェクトゲーム」



★カラー液晶画面(3×3の9分割画面)
★セブンライン機(有効ライン=横3列・縦3列・右下がりの計7本)⇒配列上、「右上がり」は揃わない
★賞球…7&15
★大当り確率…1/205
★図柄…7、王冠、ピン、星(ハズレ図柄=ボウリングのボール)
★大当りパターン…23通り
7、王冠、ピンの各三つ揃い(3×7=21通り)とオールスター(星が9個出現=2通り)
★最高16ラウンド継続
★アタッカー開放時間…約29.5
★出玉…約2300
★意図的な連チャン性のないノーマル機
★現役時の実戦店…小田急・新百合ヶ丘駅北口「ジアス」(現存)
★兄弟機(後続機)…CRパーフェクトゲーム(1995年)


本機から8か月ほど遅れて登場したCR版「CRパーフェクトゲーム」。大当り確率は1/293、確変突入率は9/23(次回まで継続、ループあり)。確変図柄は7、王冠、ピンの「横ライン」揃い(計9通り)。また、現金機でハズレ図柄だった「ボール」が大当り図柄に昇格(2種類の「オールボール」で大当り)。その代わりに、「星」がブランク図柄に降格した。





機種名、盤面、そして液晶からお判りの通り、本機は「ボウリング」をモチーフにしたデジパチである。ボウリング物といえば、本機や権利モノの「ラッキーボウル2(3)」(奥村)、それにダイドーの時短機「フィーバーパンチアウトDX」などが、パッと思い当る(豊丸の権利物「スーパーボウル」はサッカーがモチーフ)。スロットでは、タイヨーの「タイヨーボウリング」だろうか。

私は大学時代のほんの一時期、(準)体育会系のボウリング部に所属していたことがある。練習場所は、高田馬場の「シチズンボウル」という所だった。一通りの練習を終えると、シチズン入口の軽食屋「ミニヨン」(閉店)で打合わせや歓談をした後、高田馬場駅へ戻る途中、早稲田通り沿いのパチ屋やスロ屋~「東陽会館」「日拓EO(イオ)」「ダイナム」「日拓ビッグポット(スロ屋)」「白鳥会館(スロ屋)」「コスモ」~に立ち寄るのが、お決まりのパターンだった(その他、さかえ通り※に「パチスロ日拓」(アニマル設置店)、駅を超えた早稲田通り沿いにも「国際センター」「日拓本店」があり、パチ屋の「ハシゴ」には十分な環境だった)。
※その後、さかえ通りには「パチンコUSA」もオープン(⇒その後「BBステーション」に)。


(JR高田馬場駅近く、早稲田通り沿いにあったスロ専「日拓ビッグポット」…現在は油そば「ぶぶか」に)


その内、ボウリングよりもパチ・スロの方がすっかりメインになってしまい、肝心の部活の方はアッサリと辞めてしまった(汗)。なので、実力的にも大したことない「ヘボ」(⇐死語)部員だ(しかも1年少々で退部…)。

そういえば、当時のパチ・スロ行動エリアには、近くにボウリング場が併存したケースも多い。高田馬場には件のシチズンの他、駅前の「BIGBOX」ビルにもボウリング場があった。馴染みの新宿・歌舞伎町には「ミラノボウル」「コパボウル」(共にコマ劇そば)があったし、小田急・向ヶ丘遊園には「BIGボウル」(南口・中和ビル内)と「向ヶ丘遊園ボウル」(遊園地の目の前、跡地は「藤子・F・不二雄ミュージアム」に)があった。そして、当時の地元近くでも「よみうりボウル」(よみうりランド内)が営業していた。あの頃は、友人や家族でボウリングに費やす時間も、それなりに多かったのだが、今やすっかりご無沙汰である(既に閉店してしまった店舗もある)。そうそう、ビルの上階なんかだと、レーンが傾いている気がして、思い通りに玉が転がらない感じで苦手だった(単なる錯覚の場合もあったとは思うが…)。
※そうそう、2000年頃に相模大野でドリームセブンJr.を打ったパチ屋「ワールド」も、確かボウリング場の下にあったな…(⇒「ワールドボウル」と判明)




さて、話を「パーフェクトゲーム」に戻そう。パーフェクトといえばノーミス「300点」だが、残念ながら、これまで達成した事はない(マグレの200点越えは、何度かあった)。おっと、また話が逸れるところだった。



本機は、流行りの「カラー液晶画面」を搭載していた。「タテ3×ヨコ3」の9分割画面は外観上、三共の人気液晶連チャン機「フィーバーパワフルIII」を思わせるものがあった。

しかし、パワフルと決定的に違ったのが、「大当り有効ラインの本数」である。

パワフルは、横3列、縦3列、右上がり、右下がりの計8ラインが有効だった。一方の本機は、縦・横の計6ラインと右下がりはOKでも、「右上がり」は図柄が絶対に揃わず計7ラインが有効となる。その理由は、図柄の停止パターンと配列にあった。


(デジタル停止パターン)

 (最初にAが同時停止)  


(次にBが同時停止…ABテンパイならリーチ) 


(最後にCが同時停止…リーチ時も同じ)



「AB」がテンパイ形になると、右上がりラインの「C」が、3つ同時にスクロールする(リーチ)。この時、Cのデジタル3個は完全に「同調」しており、しかも停止タイミングも同じで、独立した動きとはならない。また、配列上、Cのラインに「7・王冠・ピン」の各図柄が3つ揃った箇所は、1つもない。
よって、右上がりに「7・王冠・ピン」の同一図柄が3つ並ぶ事は絶対に無く、有効ラインもパワフルより1本少ない「7ライン」となる訳だ。当然、パワフルのような「オールセブン」(「オール王冠」「オールピン」)も揃わない(その代り、「オールスター」揃いがある)。




さらに、本機には、当時としては一種「斬新」な機能も備わっていた。

それは、今でいう「保留先読み」的な存在で、「リーチ予告機能」といわれるものだ。

このリーチ予告は、保留満タン時のみ発動する。通常、保留ランプは赤く点灯しているが、保留満タンになった時、4つの保留ランプが赤⇒緑と交互に点滅を開始する事がある。こうなると、現在回転中のものを含めて、保留の何れかで必ずリーチが掛かる仕組みだった。当時、こういった機能を持ち合わせた機種は、非常に珍しかったのだ(同年登場の豊丸「コマコマ倶楽部2」には、大当りの前兆として保留をハズレリーチ乱数に強制的に書き換える、「連続リーチ予告」があった。仕組みについてはリンク先を参照)。

まぁ、本機の場合、リーチ予告が出たからといって、別段大当りし易くなる事はなかったが、単調になりがちな通常時を盛り上げる「巧妙」な演出といえた。なお、保留全灯時に予告が発生しないのに、リーチが掛かる事もあったと付け加えておく。



★本機のリーチパターン
ノーマル、コマ送り、拡大(回転)の3種類。SPがアツイのは勿論だが、ノーマルで大当りする事もあった。コマ送りと拡大は、ノーマルからの発展(ロング)で、大当り又はその前後で止まる脳汁アクション。なお、1コマ戻りや1コマ手前から再始動で当る「逆転パターン」もあった。





当時、本機は新百合ヶ丘駅北口の「ジアス」(現存)というパチ屋でよく打った。当時は、1Fがパチで2Fがパチ&スロの計2フロアで、本機は1Fの無制限シマ(入口右サイド)に置いてあった筈だ。当時、この店は低換金(2.3円交換)だったが、確率が甘い上に無制限という事で、本機の釘は「そこそこ」だった。大勝ちの記憶はないが、低投資から2、3箱積む感じで「そこそこ」楽しむことはできた。それと、なぜか、出玉を全て飲まれた直後の「追加500円目」に、次の当りが来やすかった記憶も残る(故・田山幸憲プロ風にいえば、この店・この機種独特の「パターン認識」というべきか)。

そういえば、この店は、シマによっては「ラッキーナンバー制」だったが、午前中に「無制限タイムサービス」というのをやっていた事がある。この時間内は、「図柄不問で無制限」となるのでオイシかったが、タイムサービスのBGMとして、「サバイバル・ダンス」(TRF)と「怒りの獣神」(サンダーライガー入場曲)を、エンドレスで流すのが定番になっていた(タイムサービスが終わった瞬間、「軍艦マーチ」に切り替わる)。そんな訳で、このビート感あふれる名曲を耳にすると、今も反射的に「パチ屋の喧騒」を思い出すのだ。
(もちろん、「軍艦マーチ」に対する思い入れも大きいが…)