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ぬぐせよ第7話 内容その1

2008-03-30 09:23:40 | ぬぐせよ
遅くなりましたが7話の内容を。ちょっと長めなので2つに分けてます

#事故現場で
ヨンイン「おじさん。一緒に下りて下さいって言ったんですよ。誰が一人で下りてくれって言いました?…手貸してくれって言ったんですけど、何をそんなにじっと見てるんですか?手貸して下さいよ、ちょっと!」
人の手握れないんですね、スンヒョ
ヨンイン「貸してくれないなら、私が滑っていきますよ」
スンヒョがようやく差し出した手を、握っておりようとするけど、スンヒョが手を放しちゃうから、ヨンインがスンヒョの胸に倒れ込んじゃって、それをまた放したら、今度はスンヒョがバランスを崩して倒れそうに。その手を掴むヨンイン。
ヨンイン「おじさん。誰かを助けるときは、こうやって助けるんですよ」
ハンカチ取り出して、つかまれと。これでも、この人には大きな進歩です
スンヒョ「つかまれよ、早く」

イルゴン「ここで私が死んだって?どうして?どうして?」

#ユギャラリーでインタビューを受けている館長
記者「バイク便の仕事まで…とてもドラマチックな人生だったんですね」
館長「天才ってどうして皆不遇で不幸な人生を送るんでしょうねえ。奥様が病気になって筆を折ったと聞いているんですが、最初にソン画伯を発掘した私としても残念です」
記者「ソン画伯とはどういうご縁だったのですか?ソン画伯についての情報があるのは、ここ、ギャラリーユが唯一のようですが」
館長「そうだと思います。うちの画廊の専属画家でしたから。もう5,6年になりますかしら。私がまだ未来画廊をしていた時だったんですが、ある日、がりがりに痩せた男が泣きながらやってきて、妻が死にそうだから、絵を買ってくれっていうんですよ。その絵を見た瞬間に、私は、これだ、と思って、その場ですぐに、奥さんの病院代を出したんですよ。そして、うちの画廊の専属画家として契約して、継続的に支援してきました。ゴッホとテオの話はご存知でしょ?まだ誰にも認められていなかったゴッホの天才性を、テオだけは見抜いていて、生涯、芸術的な同伴者としていたでしょう。私もソン画伯のテオにならなくては、彼を韓国の偉大な画家として育てなければって思ったんです」

#見ているジェハとハヨン
ハヨン「おも。インタビューは嫌だといっていたのに、楽しそうね、館長。夜、家に行こうか?しゃぶしゃぶしましょ」
ジェハ「家は今ちょっと」
ハヨン「何がちょっとなの?」
ジェハ「家にヨンインがいる」
ハヨン「利用するのはいいと思うけど、家にまで置くのは反対だわ。私のところに送ってよ」
ジェハ「まだ子供じゃないか」
ハヨン「二十歳のどこが子供なのよ。ジェハさん、20才で子供だった?うちの母は20才で私を産んだわ。最近は16,7歳でもみんな知ってるし、やることやってるわよ。私は絶対反対だわ。私が面倒みるから、今日すぐに私の家に送ってよ。
ジェハ「出来上がったご飯に灰を振り掛けるようなことを言うなよ。ちゃんと生きてるうちの父親を死んだ事にしてまで、やっとあの子の心を掴みかけてるんだから。それに、値段もそうだけど、ニューヨーク、ソウル、北京で何回か展示会をやれば、このユギャラリーの名前を国内はもちろん、世界に知らしめることができる。ドランチェン(?)みたいな世界的な画商や、ハリウッドスターの家の壁に掛けられたら、ゲームオーバーだ。キム・ヨンスがどうして急に世界的なスターになったのかわかるか?スピルバーグの家の壁に掛けられじゃないか。僕の手で始めたことだ。僕の手で始末もつけなきゃ。父親も孤児、娘も孤児。天涯孤独だ。あいつが頼れる人間は今の所、僕しかいない」


#ハンカチ越しに手をつないで下まで降りてきたスンヒョとヨンイン。
ヨンイン「おじさんだったら、死のうと思ってここまで来る?事故だと思うの…、ただの事故だったと思うのよ…もう一度だけ捜査してくれたら、お父さんも安らかに行けると思うんだけど…」
スンヒョ「お父さんの写真、持ってるか?」
ヨンイン「携帯には入ってるけど。お父さんの写真を、どうして?」
スンヒョ「出してみろ」
ヨンインが見せたイルゴンの写真…予想通り?スンヒョの悪夢の中の人物と同一人物です。
ヨンイン「どうしてそんなことを?」
スンヒョン「他の可能性も考えてみないと」
ヨンイン「他の可能性っていうと?」
スンヒョ「誰かが意図的に、お前のお父さんを死なせた可能性だ」
ヨンイン「冗談じゃないわ。他人のことだからって、滅多な事言わないで下さい。意図的に死なせたですって?誰が?どうして?」
スンヒョ「最近お父さんを訪ねてきた人はいないか?」

#イルゴンの回想(記憶戻ったの?)…あの借金取り、借金取りだけじゃなく、殺人の実行犯だったのね…そして、留置所に入ってた、あの屋台のおばさんの息子も…

#スンヒョの車の中で
ヨンイン「ギャラリーの近所なんですか?そうしたら、ギャラリー・ユへ行く途中だったんですか?(スンヒョ、答えないし)私、誰と話してるのかしら。私が幽霊?透明人間?一回車に乗せたくらいで、恩に着せるのね、汚いわ」
スンヒョ「おい、お前、お父さんから最近の絵の話を聞いたことがあるか?」
ヨンイン「いいえ。おじさん…社長もうちの父の絵に関心があるんですか?」
スンヒョ「誰が他に関心を示してるんだ」
ヨンイン「ユ・ギャラリーのシン・ジェハ理事ですよ。うちのお父さんの絵で展覧会を開きたいから助けてくれって」
スンヒョ「何をどう助けろって?」
ヨンイン「うーん。お父さんがどこかに、昔描いた絵を保管してるみたいなんだけど、探すのを手伝ってくれって」
イルゴン「ユ・ギャラリーの…シン・ジェハ?」

#ユ・ギャラリー (Uギャラリーだったのね…以後、Uギャラリーで)でジェハと。
イルゴン「(ジェハを見て)あの人…」
(回想)
イルゴン「どんな御用で、私の所に?」
ジェハ「先生の絵で、展示会を開きたいんです」
イルゴン「筆を置いてから、もう随分になるんです。また描くつもりはありませんし」
ジェハ「以前の作品がおありじゃないですか」
イルゴン「未来画廊から聞いたんですか?以前の作品があるって」
ジェハ「もし、お持ちでさえいらっしゃるなら、私どものUギャラリーで全部、高く買いたいのですが」
イルゴン「私の絵を買うんですって?全部?」

#Uギャラリーの中に入ってきて
ジェハ「少しお待ち下さい。ユン室長を呼んで参ります」
スンヒョ「ソン画伯の絵で、展示会を開きたいそうですね」
ヨンイン「いえ…来る途中、話すことがなくって。知り合いじゃないんです。偶然会ったんですよ。ええ。偶然」
ジェハ「良い作品をたくさんの人に見ていただくのが私どもの仕事ですから。機会があれば、是非一度やってみたいと思っています」
ハヨン「チャ社長(ヨンインを見つけて)どうしたの?あなた」
ヨンイン「いえ、何となく…近所に来たついでに」
ハヨン「近所?」
ジェハ「ヨンイン、お話があるみたいだから、僕らは外に出ていようか?」
ハヨン「急に、どうされたんですか?」
スンヒョ「ソンイルゴン画伯のことについて、ちょっと知りたいことがありまして」

#Uギャラリーのカフェ?で
ハヨン「未来画廊時代の、契約画家だったんですよ」
イルゴン「未来画廊時代?」
スンヒョ「Uギャラリーの前身が未来画廊なんですか」
ハヨン「はい。元々小さな画廊でしたから、一般の方は殆ど知りません」
スンヒョ「前身と契約があったようですから、作品があるはずじゃないですか。展示会を開ける程度には十分あると思うんですがね」
ハヨン「さあ。まだ確認できていませんので」
スンヒョ「確認もしないで、企画を先になさるんですか」(…さすがスンヒョ、鋭いツッコミ&キツいイヤミ
ハヨン「…」
スンヒョ「30号サイズのが十点あったとしても、最低50億。50点あったとしたら250億。この、天井知らずに上がった自分の絵の価格を、画家も知っていたんですか?」
ハヨン「どうしてそんなことをお聞きになるんですか?」
スンヒョ「私だったら、絶対にそんな金を置いて、死ねませんから。おかしくありませんか?」
ハヨン「でも、どうして急にそんなに知りたくなったのか、伺ってもよろしいですか?」
スンヒョ「私のミステリーを解きたいからですよ」
ハヨン「はい?」
スンヒョ「契約作家なら、万一、今絵があると仮定すると、その絵は誰の所有になるのですか?」
ハヨン「それは…契約がどのようになってるかによって違ってきます」
スンヒョ「そうですか。親の借金のために夜逃げした可哀想な子だと思っていたんですが、実は莫大な遺産の相続を待っている小公女だったんですねえ。勿論、契約がどうなっているかによって、運命が全く変わってきますがね」
イルゴン「Uギャラリーが、未来画廊だったってことか…そうか…そうだったのか…」

#外で話しているヨンインとジェハ
ジェハ「事故現場、この近くだったのか。そうとわかってれば僕が乗せてきてあげたのに。大変だったろ」
ヨンイン「正直、足が震えて、しばらく、下まで降りられなくて立っていたんですけど、キチガイおじさんが一緒に下りてくれて、大丈夫でした」
ジェハ「あの人とはどうなってるんだ?誤解は解けたみたいだな」
ヨンイン「いいえ。どうなってるのかっていうと…でも、これは誰にも言わないって約束しちゃったんです。個人のプライバシーに関わる問題なので」
ジェハ「ヨンイン。このまま、送ってあげよう」
ヨンイン「はい?」
ジェハ「お父さんのこと」
ヨンイン「でも…このまま送っちゃったら…私が一生気になっちゃいそうで」
ジェハ「僕が調べてあげるよ。知人を動員して、もう一度捜査してもらえるように、できる限り努力してみる」
ヨンイン「本当ですか?」
ジェハ「大変な事は僕がみんなやるから、お前はただ…そうだな。ただ待っていればいいよ。そうじゃなくても、お前の心は今地獄なんだから、事故現場なんか一人で訪ねたりしないで」
ヨンイン「おじさん…」
イルゴン「(ジェハを見て)あの野郎…」
スンヒョの体に入ろうとするんだけど、「復讐、恨み、等々の感情で何かしたら、すぐに消滅するぞ。」っていう死神の警告を思い出します。
イルゴンの気持ちが伝わったかのように、たってジェハの所に行くスンヒョ。
スンヒョ「おい、お前!」
ヨンイン「何ですか?」
スンヒョ「車に乗せてやったんだから、ありがとうございました、くらい言えないのか?」
ヨンイン「はい? … ありがとうございました。何?まだ足りませんか?正式な礼でもしましょうか?そこに座ってくださいよ。しますから」
スンヒョ「そういう話じゃないだろ、こいつ」
ヨンイン「何を怒ってるんですか?じゃあ、何が言いたいんですか?どうぞ。言って下さいよ」
スンヒョ「お前、夜逃げしたんだってな」
ヨンイン「はい。しましたよ。夜逃げしましたけど、それが社長さんと何の関係が?」
スンヒョ「関係あるわけないだろう。ただ、大家のおばさんが、心配してたから、伝えただけだ」
ヨンイン「そうでしたか。それで?」
スンヒョ「夜逃げするにしても、どこにいるかくらいは知らせておくのが礼儀じゃないのか?」
ヨンイン「今朝電話しましたけど」
スンヒョ「おい、お前」
ヨンイン「私の名前は『おい、お前』じゃなくて。ソン・ヨンインっていうんですけど」
スンヒョ「わかったよ。ソン・ヨンイン。それで、どこにいるんだ、お前」
ヨンイン「…」
スンヒョ「耳が聞こえないのか?どこにいるのかって聞いてるんだよ」
ジェハ「私と一緒にいますから、心配なさらなくて結構です」
イルゴン「な…何だって?誰と一緒にいるって?」
スンヒョ「元々そんなに親切なんですか?それとも計算ですか?」
ジェハ「あえてその質問に答えなければいけないとしたら、両方だと言っておきましょう。親切からでもあるし、計算からでもあります」
スンヒョ「随分欲張りな性格でいらっしゃるんですね」
ジェハ「欲張りですから。それでも計算だけの人間よりはマシだと思いますが。違いますか?」
スンヒョ「親切も計算なら、話は違ってきますね。計算したことが実現した後も、最後まで親切を忘れないでいることを祈ってますよ」
ヨンイン「ちょっと、何を言うんですか。向こう行かなくていいんですか」
スンヒョ「おい、ソン・ヨンイン」
ヨンイン「何ですか、今度は!」
スンヒョ「ソン・イルゴン氏の遺書は私が持っている」
ジェハの目が、きらーん
ヨンイン「はい?社長さんが持ってるんですか?」

#事務室にて
ハヨン「何か頭痛い事でもあったの?…あ、そうそう、チャ・スンヒョ社長のことなんだけど、ソン画伯の契約のことについて聞いてきたわ。万一、絵があるのなら、所有は誰になるのかって。しゃべってる間中、ニュアンスがなんか変だったのよ。まるで、ソン画伯が絵の事で死んだみたいな…。とにかく、おかしかったわ」

遺書は自分が持ってる、と言ったスンヒョのフラッシュ。どこかに電話をかけて…

#駐車場で。会ったのは例の借金取り
借金取り2「うちのヨンインは元気ですよね」
ジェハ「ちょっと探してもらいたい人がいてね」
借金取り1「どんな人ですか?」
ジェハ「最近までソン・イルゴンと連絡を取ってた孤児院時代の友達を探してもらいたいんですよ。調べてみたら、孤児院がなくなってたんでね、ちょっと苦労をかけますけど」
借金取り2「無くなった孤児院をどうやって探すんですか」
ジェハ「(封筒を渡しながら)1982年までの孤児院の資料です。63年から78年までそこで過ごしたそうですから、参考にして下さい」
借金取り1「デッドラインは?どこの線まで越えていいんですか?どんな手段を使っても?」
ジェハ「人を傷つけたとしても、決して絵を傷つけることのないように。それだけは注意してください」

#スンヒョの自宅前。ヨンイン、バイトお休みする電話いれながら
ヨンイン「わ~、立派な家!こんな所に住んでるんですか?キチガイおじさん、最高だわ~、あ、こっちから入ればいいんでしょ」
スンヒョ「おい、お前!どこに行くんだ」
ヨンイン「え?こっちが門じゃないんですか?じゃ、どこですか?上がるんですか?」
スンヒョ「ここで待ってろ。遺書持ってくるから」
ヨンイン「は!キチガイはキチガイね、やっぱり」
スンヒョ「(持って出てきて)ほら、お父さんの遺書」
ヨンイン「さようなら」
スンヒョ「おい、ソン・ヨンイン」
ヨンインが振向くと
スンヒョ「夕飯食べていけ」
今日はさりげなーく、イルゴン憑依

その2に続く 

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3 コメント

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また、泣いちゃった・・・ (みそ)
2008-03-30 12:57:31
焼酎派さま 
いつも丁寧な翻訳ありがとうございます
一番わからなかったギャラリーのお話し、
翻訳のお陰ですっきりです~~
”一番美味しいお酒”のところ読ませていただいて
また泣いちゃいました・・
ヨンエさんの乙女心も、泣かせるし・・
ほんとにいいなぁ~~愛情があふれてて^^
あ、また見に行ってきます~~
・・今度は映像つきで(ますます涙があふれそうです~)
返信する
泣けますね (ナウシカ)
2008-03-30 13:40:37
焼酎派さん

7話UPありがとうございます。
美味しいお酒の所だけはなんとなく理解出来た
ようで泣けました
このように翻訳していただくと本当に嬉しいです。
もう何度も見てるのですが、サミダの時より話が
込み入っているので??です。
ので、これで又7話をおさらいします。
どんどんお話が良くなってきますね
来週が楽しみで~す
返信する
うるうる (焼酎派)
2008-04-01 01:02:53
みそさん♪
そうなんですよね~
ケサンくんの表情見てるだけでも泣けてくるんですが、台本読んでてまた泣いちゃいました
ヨンエさんもほんとにいじらしいし…
色んな人のいろんな思いが複雑に絡まってきそうで
今週の展開もまた楽しみです

ナウシカさん♪
ほんと、ぬぐせよはミステリーが入って来るせいか
話がムズカシイ
でも、話がますます面白くなってて、つい引き込まれちゃうので、訳してても楽しいです
違う所はきっとたくさんあると思いますが
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