ギリシャは面積が131,940km2、人口は11百万人ですので、中国・四国地方と同じくらい人々がその倍の面積の地域に暮らしていると言ったところです。
近年経済状態が良くなくEU各国に経済支援を求めていますが、旧東欧諸国は一人当たりのGDPがギリシャより低いので、ギリシャへの支援に異を唱えることもあるようです。
古代から地中海一帯で貿易を展開してきた歴史があるせいか、有名なオナシス家を始め、海運王の大金持ちが多く、その点からも経済支援を求める前にやることがあるのではないかという気もします。
なんと言っても、アクロポリスに代表される遺跡群、風光明媚なエーゲ海と観光資源に事欠きませんから、それだけでも恵まれているだろうにと旧東欧諸国の人々は思ってしまうようです。
ギリシャ、スペイン、イタリア、モロッコが共同申請をした地中海式ダイエット(食習慣、ライフスタイル)は、2010年、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。
ミネラルやビタミンを豊富に含むオリーブオイルをふんだんに使い、野菜や魚介類を多く摂取する地中海沿岸の食生活が、心臓病や糖尿病などのリスクを減らしていると世界的に注目され始めました。
ギリシャの料理はその他の国々ほどこってりした味付けでもなく、基本的に旬の新鮮な食材の良さをシンプルに引き出す料理も多いので、日本人の口に合うという人もいます。
ギリシャの食堂は「タベルナ」と言います。ムサカ(ジャガイモとひき肉の重ね焼きみたいなもの)などの家庭料理が食べられます。
家庭料理もよいのですが、エーゲ海の幸も堪能したいところです。フィッシュタベルナ(海鮮食堂)では、ウニや生の貝も食べられるのですが、心配な人はアヒノマカロナーダ(ウニのスパゲッティ)あたりが安心かもしれません。
魚のグリルやフライも、美味しいです。もっとも疲れてくると、魚のグリルを見て「ああ、醤油があったら」とか、フライを見て「ウスターソースで食べたらもっとうまいかも」と思ったりしますが。
ちなみに、ギリシャにはたくさん猫が居ます。特にミコノス島はネコだらけです。魚が沢山取れるせいでしょうか。
やはり、食事にはワイン。ギリシャは世界で最も古いワイン生産国のひとつです。数千年前の古代の頃からブドウを栽培し、ワインを愛飲してきました。
フィッシュタベルナで美味しい海の幸とともにキリッと冷えた白ワインなんていいかも知れません。
ワイン以外では、「ウゾー」という酒が有名です。10種類以上のハーブとスパイスを漬け込んだ蒸留酒で、水などで割ると白濁するのが特徴です。
飲み易いのですが、アルコール度数が38%と高いこともあり、飲みすぎると翌日後悔することが多い気がします。
古代のギリシャはアテナイ、コリントス、テーバイなどの多数のポリス(都市国家)が並び立っており、言語・文化・宗教などを通じた緩やかな集合体でした。
今のEUに近い存在だったのかもしれません。その後、東ローマ帝国、オスマン帝国などの支配経て1829年に独立しました。
第二次世界大戦ではナチス・ドイツおよびイタリア、ブルガリアの侵攻にあい、ギリシャ本土はドイツ・イタリア・ブルガリア3国による分割占領状態におかれました。
なお、今の経済危機の打開のため、ドイツに対し占領に対する賠償を求めましたが門前払いになったようです。
戦後はキプロスを巡ってトルコとの対立したり、軍事独裁政権になったりとか色々あったのですが、戦後から軍事独裁政権の崩壊まで、非常に高い経済成長率を誇り「ギリシャの奇跡」とも呼ばれ、1981年にはEUの加盟国となりました。
今のギリシャには、経済危機の他にもうひとつ移民・難民問題が重く圧し掛かっています。
何百万人ものギリシャ人がアメリカ、オーストラリア、カナダ、イギリス、ドイツへ移住、各地でギリシャ移民らは成功を収めた一方、ギリシャ本国では、中東・アフリカの難民の問題が深刻化しています。
その背景にはダブリン II とも呼ばれるEUの理事会規則があります。
欧州諸国間で難民の庇護申請を一ヶ国に限定することを定めた条約で、最初に到着したすべての庇護希望者の扱いをその国に義務付けるものです。
ギリシャやイタリアは中東・アフリカの難民のEU諸国への入り口でもあり、この規則のために多くの庇護申請者がヨーロッパ中からギリシャやイタリアに送り返され、ギリシャやイタリアはその負担を一手に引き受けることを余儀なくされているのだそうです。
EU各国は既に移民が10%を超えている国が殆どであり、これ以上の移民・難民は受け入れ難いということなのでしょう。
これ以上の移民・難民は受け入れ難いということであれば、移民・難民が出ないようにするしかないのですが、いつになったらその様な世界になるのでしょう。
中東や北アフリカの子供達が難民にならなくとも良い時代が来ますように。
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