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今年も、虎ノ門の日本消防会館(ニッショーホール)で、「しきなみ子供短歌コンクール」の表彰式が行われ、入選歌の披講を行いましたが、ホールの入り口のところに、こんなモニュメントが・・・何だと思います?
これは、赤穂浪士の討ち入りのあと、 吉田忠左衛門と富森助右衛門が、大目付仙石伯耆守に自訴したときの様子をあらわしたもので、確かに中央に二人の人物がいますね。二人は邸内の井戸で足を洗ったとの故事があり、そしてここがその邸跡であったことから、この井戸がつくられたわけです。
義士洗足の井戸
元禄のころ、このあたりに大目付、仙石伯耆守の屋敷があった。大目付とは老中の配下にあって政務を監督し、諸大名の行動を監視した役職である。
元禄十五年(1702)十二月十五日朝、大石良雄以下四十七名の赤穂浪士が本所吉良邸に討入り、主君浅野内匠頭の無念を晴らし武士の本懐を遂げた。
吉良邸を引きあげて芝泉岳寺にある主君の墓前に向かう途中、大石良雄は部下二名の者を仙石伯耆守邸に差し向け自首させた。その際に両名の義士は邸内の井戸で洗足して座敷にあがったと言う。
この史実をもとにこの井戸を作り、後世にあまねく伝承するものである。
昭和56年11月吉日 財団法人 日本消防協会