午前中、先日葬儀を勤めました藤堂家において初七日(初願忌)を勤めました。
施主であるご主人より読経の前に思わず「お寺さんが来ているから早く席につかないと。」との言葉が出そうになったとのお話しがありました。
私達が人生の一大事を受け容れることはとても難しいことです。
これまでの何十年と続いた生活のリズムがある日突然変わったことを受け容れることには時間がかかります。
こうした場においてお話しをさせていただく際に「自分の感情をしっかりと表現してください」と申し上げています。
遺された方の感情を周囲がしっかりと受け止めることが大事です。
言葉で言うことは簡単ですが、しかしこの一連の過程を経なければなりません。
それは根気のいることでもありますが、カウンセリングの分野では亡くなった人を苦悩なく思い出せることがお別れしてから悲嘆の過程を終えた目安と言われています。
仏教では四十九日の供養を勤めた後に「百か日(卒哭忌)」という供養を勤めます。
これは「卒哭」という言葉が示すとおり、「哭(な)く」ことを「卒(おえる)」という意味です。
私達が人生の様々な場面で「受け容れる」ということを経なければならないことは多々あります。
故人のご冥福を念じます。
藤堂家で初七日を勤めた後、福祉関係の所用のため広島に出向き、夜は寺の諸行事について3人の方々にご意見等を聞く会を行いました。
多くの気づきと学びがあり、この場を借りてお礼を申し上げます。感謝尽々
原田区々長金原邦也様の御尊父が逝去されたとの連絡が入りました。
故人には社会福祉協議会在職中に大変お世話になりました。
ここに謹んで故人のご生前を偲びますとともにご冥福をお祈り申し上げます。合掌