住職日記

瀬戸内海の島にある寺の住職の日々の日記です。

散る桜、残る桜も・・・

2018-03-07 | 追善

 

 数日暖かかったせいか、すもも、そして桜の開花が始まりました。

 花が開花するためには多くの条件があり、どれ一つを欠けても花は咲かないはずです。

  時節因縁・・・

大事にしたい言葉です。

 

  本日は午後に追善供養を勤めました。

 お勤めを終えた後にご葬儀についての問い合わせがあり、様々に考え方があることを再認識した次第です。

 いろいろご心配されていましたが、一応課題についての目途は立ちました。

 寺としても最大限のご協力は惜しみません。

 御当家の皆様の身体堅固、諸縁吉祥を念じます。

 追善供養を勤めた後、町外での通夜を勤めました。

 御当家はこのご縁の中で、当山の檀家様に入檀されました。

 御長命でありました故人様の一生は正に「利他行」そのものだあったと推察し、戒名を授与させていただきました。

 通夜説教では故人からいただきました尊いご縁に感謝いたしますと共に、参列された皆様がこの仏縁を通じて、生命の尊厳と日常の生き方を振り返る時でもあります。

「散る桜、残る桜も散る桜」・・・この句は正に私たちに大きな示唆を与えています。

 故人のご冥福を心より念じます。合掌

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