住職日記

瀬戸内海の島にある寺の住職の日々の日記です。

金本さんよりのケニア便り(今回はエチオピアにて)

2009-04-27 | 日々是好日
 先日、ケニアで医療関係の活動をされている金本さんよりメールと写真が届きました。
 
 遅くなりましたがご紹介いたします。
 
 日本ではもうすぐゴールデンウイークがスタートしますが、
小生、一足早くイースター休暇でエチオピア旅行へ行ってきました。
今回は2回目の訪問です。ケニアから飛行機で2時間足らずで行けます。
ケニアよりも貧しい国ですが、国民性は穏やかです。アムハラ語という言語が使われていて、地方へ行くとほとんど英語が通じませんが、人々は皆親切で、安心して旅行ができます。
 
しかも美人の多いお国柄なので、美女に会えるのも大きな楽しみのひとつです。
 
アフリカの中ではエジプトに次いで歴史のある国であり、世界遺産も数多くあります。
最近、日本各地で登録の動きがある観光目当ての村おこし的なものとは異なり、
ここの世界遺産は正真正銘の文化遺産です。これらについては、またの機会に触れることにします。
 
 
 モカはエチオピアが原産といわれているように、この国の人々は古くからコーヒーを愛飲しています
 
親しくなると、外国人であろうと気軽に家に招いて、コーヒーでもてなしてくれます。
このあたりがフレンドリーな国民性と言われる所以かもしれません。
 
 Lalibelaにある石の教会St. Emmanuel Church(世界遺産)で知り合った少年から招待を受け、彼の家でコーヒーの接待を受けました。
 
コーヒーのもてなしといっても、一定の様式にのとって行われるので、仰々しくコーヒー・セレモニーと呼ばれています。
 
 
 
 ゲテマという草を敷き詰めた上でセレモニーは行われます。これは、自然の中にあるような演出を施しているそうです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
火をおこして、鉄製の円盤状の皿の上で水で洗った豆を焼いて、それを臼と杵のような道具で粉にし、独特の容器に水を入れて湯を沸かし、粉を入れて煎じます。
少なくともコーヒーを3杯は飲むので、セレモニーが終わるまで2時間ぐらいかかります。
 
 
 
ゲショという粟か黍ような穀類を発酵させたテラという地酒を飲みながらコーヒーができるのを待ちます。
コップに入れてくれたテラは茶色に濁っており、口に入れると一緒に穀類もついてきます。
好意に甘えてなみなみと注がれたテラをカップ2杯いただきましたが、食あたりを心配しながら飲んだせいか、
ほとんど酔いませんでした。僅かに酒の香りがする程度で、アルコール度は強くないようです。
 
 
招待してくれた少年は母と兄それに姉妹の5人家族です。
土壁とトタン屋根でできたの直径4メートルぐらいの円形の粗末な家で暮らしています。
家の中を見渡すと家具調度品といったものはほとんどありません。
そんな厳しい状況下で、今もって古い食文化が生き続け、家族あげてもてなしてくれる姿にとても感動しました。
 
 
 
 
 
 
 コーヒーを飲み終わって、少年、母親と一緒に記念写真を撮りました。
外国人が珍しいのか、家の周りには近所の人たちがいっぱい集まっていました。
 
 
 
 
 
併せて、首都AddisとAxumのコーヒー店での写真も送ります。
両店ともエチオピア美人がコーヒーを入れてくれました。料金は100円/杯でした。
 
 金本さんには素適な出会いとコーヒーセレモニーの貴重な写真を送りいただき、この場を借りてお礼を申し上げます。感謝尽々
 
 ますますのご活躍を遥か日本の地よりお祈り申し上げます。
 
 さて、本日は暫らく休止していました裏山の整備を朝から夕方まで行いました。
 
 お昼に昨日満中陰を勤めた丸下さん宅に所用のため伺った際に午前中からの作業のお話しをしましたところ、午後わざわざお手伝いに来山していただき、夕方までご協力をいただきました。
 
 おかげさまで作業も予定以上に捗り、この場を借りて衷心よりお礼を申し上げます。合掌
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