JI3GAB/blog

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パワーアンプの修理

2009-05-03 00:52:00 | ソフトウェアラジオ
3月の末に虎の子の無線機の出力を調整していたら、突然パワーが出なくなってしまいました。これはファイナルを飛ばしたかなと思いましたが、とりあえずオシロで信号をトレース。ドライバ段までは問題なく働いているようです。プッシュプル構成のファイナル段の出力側を見ると半分のサイクルだけ信号が出ているので、片側は生きてそうです。
次に、ファイナルのバイアスを片方ずつ増減させてみたところ、ドレイン電流はそれぞれちゃんと変化したので、DC的には問題なし、恐らく石は生きているだろうと考えました。
ドライバとファイナルを結合しているトランスの2次側(ファイナル側)の信号がどうもおかしいので、ファイナルの入力側のどこかなのかなあというところまでは進んだのですが、それからあまり時間がなく一月近く放ったままでした。
ときどき回路図とにらめっこしながら原因を推測してみるのですが、どうやったら問題を特定できるのか、いい考えが思い浮かびません。
先週なかばにやっと時間がとれたのでもう一度オシロのプローブを当てていると、ゲート側の回路にシリーズに入っている0.1uFのチップコンデンサの両端の電圧が片側だけ大きいことに気づきました。本来ならほとんどショート状態のはずですから、このコンデンサがオープンになっているのではないかと推測して、ひとまずリード部品の0.1uFをパラに入れてみたところ、うまくパワーが出るようです。週末になってチップコンデンサをはずそうとすると、途中で割れていました。良く見ていたらクラックに気づいていたかも知れません。これを綺麗にとって、新しいチップコンデンサをハンダ付けしました。ちょっとコテを入れづらいところにあったので不器用な私は少し苦労しましたが、なんとか無事交換し、めでたく元のようにパワーが出るようになりました。ふー、良かった。
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