JI3GAB/blog

ラジオに関する話題を中心につらつらと

portaudioでのWDM-KS

2006-11-29 00:17:06 | サウンドカード/ドライバ
先日のエントリで書いたようにportaudioのコンパイルがすんなり通ったので、しばらくWindows環境では主にASIOドライバを使ってDSPの実験などをやっていました。ここのところちょっと思うところがあってWDM kernel streamingも試してみようと思い、下準備は出来たような気がしたので、先ほどIQ出力のSSB変調プログラムに組み込んでみました。最初はうまく行ったのですが、一度オーディオストリームを止めてから再開すると固まってしまいます。うーむ、なかなか思ったようには行きません。原因は全然わかっていないのですが、とりあえず最新のソースを持ってきてもう一度portaudioを作り直してみようかなと思っています。
と思ってぶらぶらしていたら、junzoさんもportaudioにトライされているではないですか! ちょっとまだ詳しくは見ていないというか、MSの環境に詳しくないので良くわからないのですが、VC++での方が面倒なのでしょうか。きっとこの後はC#からportaudioの機能を使おうとされているのだと思いますが。その辺はFlexRadioのPowerSDRのソースが参考になるかと。
コメント (32)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SDR-IQ from RFSpace

2006-11-28 00:15:36 | ソフトウェアラジオ
JH3YKV's Amateur Radio Newsでも紹介されたように、SDR-14を販売中のRFSpace社から新しいソフトウェア受信機SDR-IQの計画が発表されました。予定価格は$449(ケース無し)とSDR-14に比べてかなり安く、サイズも10cm x 10cm程度とコンパクトです。
中身としてどういう風にSDR-14と違うのかいま一つわからなかったのですが、ブロックダイアグラムやSDR-14のMLでのポストを見ていて少しわかってきたことをメモしておきます。

まず、67MspsでRFを直接サンプリングして、続いてAD6620よるデジタルダウンコンバージョンによりベースバンドのデータ列(I/Q)に変換してUSBでPCに送り、PC側でスペアナ、復調処理を行うという、基本的な方式は同じです。

SDR-14との相違点は

1. 190kHzまでのバンド幅しかスペクトラム表示が出来ない
2. ハーモニックサンプリング等用のダイレクト入力端子が無い
3. A/DコンバータがAD6644からAD9245に変更
4. アナログのアンプがGALI-51x2? からAD8370に変更
5. 30MHzのLPFに加えて5MHz,15MHzのHPF/LPFが受信周波数に応じて切り替えられて入る
6. スペック上の最低受信周波数が100kHzから100Hzに下がった

あたりでしょうか。
1.の190kHzまでしか表示できなくなったのは、FIFOのバッファが省略されたためです。元々SDR-14はUSB1.1だったので、190kHz程度までの幅のデータしかPCに送ることができません。その上で、30MHzまでのスペクトラム表示をするために、FIFOのバッファを設けて速いサンプリングスピードのデータも一旦そこに溜めてからPCに送ることで対応していました。もちろんFIFOバッファを利用するときは全部のデータが送られるわけではありませんから、その場合には復調処理はできません(SDR-14のブロック図参照)。
SDR-IQではそのバッファが無くなったので、スペクトラム表示においても190kHz幅までとなってしまったわけです。しかし、今回USBは2.0だと謳っているので転送能力自体はSDR-14のときより上げられるはずなのに、なぜか190kHzBWまでとなっています。これについてMLで、放送バンドのDXを目的としている人から、もっと広い範囲、たとえば中波バンド全部とかを(リアルタイムに復調できなくても)データとしてPCのHDDに記録できるようにして欲しいというリクエストが出ているので、もしかすると変更される可能性はあるかも知れません。

3,4については消費電力を抑え、USBのバスパワーで動作可能なようにするためだそうです。そのためにSDR-14よりは若干性能が落ちるが、それでも十分な性能を確保しているとのことです。また、アンプのデバイスを変更したことで、SDR-14ではADCとの結合に必要だったトランスが不要になったことで6.のように最低受信可能周波数が下がったようです。

5.のHPF/LPFの組み合わせは、どうしてこういう周波数で区切るのか私には良くわかりません。ラジオとして考えると普通のオクターブかサブオクターブのBPF構成の方が良いように思いますが、そういうものでも無いのかコストダウンのためなのか。

いづれにしてもかなり安い価格でRF直接サンプリング方式の受信機が入手できるようになるわけで、最終的にどういう風な形で出てくるか楽しみです。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Ubuntu Edgyへのアップグレード

2006-11-01 02:22:24 | Linux
今年の春くらいからデスクトップのLinuxにはUbuntuを使っています。ひとことで言えば、Debianベースのディストリビューションで、デスクトップ環境はGNOMEが標準になっています(KDE版のKubuntu等もある)。リリースのサイクルが比較的早いとか、日本のローカルコミュニティがあって日本語ローカライズ版も配布されているなどの利点があります。
最初はバージョン6.06(Dapper)が出たときにCDからインストールしたのですが、最近新しいバージョン6.10(Edgy)が出たので、今回はdist-upgradeによるバージョンアップを試みました。と言っても、基本的にやることは、/etc/apt/sources.listにedgyを加えて

% sudo apt-get dist-upgrade

とするだけです。途中2、3の質問に答えた以外はすんなりと1時間くらいで終了。ところが、再起動してみるとXが起動しません。xinitと打ってみてもしばらくだんまりで、「サーバに接続できない」「そんなプロセスは無い」などとエラー出ます。Xサーバのログも吐かれていないので、サーバ自体が全く起動していないようです。
検索して調べていたら、同じような症状の人は結構いるみたいで、「'xorg'パッケージがインストールされてないんだよ。apt-get install xorgで解決する」というアドバイスがありました。早速その通りやってみたところ無事 Xが立ち上がりました。
aptコマンドを直接たたくのではなく、デスクトップのアップデートマネージャからアップグレードすればその辺はちゃんとやってくれるということも書いてありましたが、今となっては良くわからず。次の機会にでも試してみます。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする