JI3GAB/blog

ラジオに関する話題を中心につらつらと

ハムフェア

2005-08-21 02:42:26 | ラジオ(その他)
昨年に続きハムフェアに行ってきました。以前からの友人たちや、最近よく交信していただいている方との会話が中心で、それは楽しい時間だったのですが、一方各ブースをゆくり見る時間はありませんでした。メーカのブースでは八重洲の参考出品?のFT-2000やICOMのIC-7000にちょっと惹かれましたが、FT-2000の方はFTDX9000の基本構成を踏襲した実戦機(MarkVの後継)といったところでしょうか。発表時期は未定で来年の今ごろ出せたらいいですねというようなお話でした。
AORのブースで思いがけない話をきくことができました。同社のAR7030というHF受信機はハムの世界ではともかくBCL/SWLのあいだでは高い評価を得ている機械で、私も結構気に入って使っています。一方で2000年頃からJT-2000という次世代の受信機を開発しているという話があったのですが、一向に出てくる気配がありませんでした。で、今回もあまり期待せず「JT-2000っていうのはどうなったんですか?」という質問をしてみたところ、「開発は続けています。7030も部品の確保などが厳しくなりつつあるので、デジタル処理を採用した、7030の後継機として出せればと考えています。」というような返事が返ってきました。一時期はどちらかと言えばプロ用、軍用をターゲットとしたものになるという情報もあったのですが、7030の後継ということはそうではなく、我々アマチュアもターゲットとした受信機となりそうで楽しみです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SoftRock40

2005-08-17 00:54:23 | SoftRock40
以前のエントリで、シンプルなハードウェアによるソフトウェアラジオをやりたいな、と書いておきながら何も進んでないのですが、海の向うでは、KB9YIG, Tony Parks氏が、まさにそれを実現するSoftRock40というキットを実現し、配布しています。メーリングリストでの情報によると、今回が4回めの配布だそうで今までより多い100個のキットを用意するということなので、私も手を挙げてみました。SoftRockとはSoftware Defined RadioのSoftと、Small Wonder Labs.のRockmiteというキットの名称を組み合わせた名前だそうです。
このキットは非常にコンパクトなもので、SMTパーツも一部使用されていますが、今回は完全バラキット、SMTパーツのみ半田付け済みのキット、完成品と3パターン配布されます。私はSMTの半田付けに自信がないのでSMT部品取付け済みのものを希望しました。キットの詳細は上のリンクやそこからたどれるKD5TFDのページを見てください。回路図や基板のレイアウトも見ることができます。構成は前に紹介したSpectrometerと似ています。ソフトウェアはSDR-1000用のPowerSDRをSoftRock40用に改造したものを使用します。ローカル発振の水晶は7.056MHzあたりのようで、一般的な48kHzのサウンドカードでしたらその+-20kHz程度、最近の96kHzや192kHzサンプリングのカードなら7MHzバンドをほぼ全てカバーできそうです。
まだ少し数に余裕がありそうなので、興味のある方はParks氏にメールで連絡してみてはいかがでしょうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イコライザ(続き)

2005-08-15 02:51:53 | ソフトウェアラジオ
今週もまたイコライザその他FT-747+DSPで遊んでいました。まずはピーキングフィルタのセンターを2800Hz(ゲイン6dB)に変更してみたところ、確かに高域が目立つようになりましたが、ちょっとギラついた感じがしたので、ゲインを3dBに下げたりしていたのですが、なんかバランスが良くありません。おかしなことに(?)高域をあげたことによって却って低域が目立つような感じがするのです。これなら元の何もいじってないときの方が良かったような… と、そこでCQ誌2月号のJA1RPK川名さんによるSSBの音作りの記事を見ていたら「高域をのばそうとして2600Hzを上げたらやせた音になったので逆に140Hzを下げたらちょうど良くなった」という記述があるのを発見しました。私の場合はやせた感じになったわけではないのですが、低域を少し落した方がいいかもと思って140Hzあたりを中心に3dBほど下げるフィルタを入れてみたら、悪くない感じです。自分でモニターしている限りは、その140Hzを下げるフィルタと先の2800Hz/+3dBのフィルタと両方入れた辺りがちょうどいいかなと今のところ思っています。今週はQSOはしなかったので、来週でも実際に他の局に聞いてもらってレポートを頂戴しようと思っています。おっ、しかし来週はハムフェアですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イコライザの効果は?

2005-08-10 01:35:15 | ソフトウェアラジオ
そういうわけで日曜日は昼頃起きて軽く食事をしたあと14MHzをワッチしたのですが、コンディションもいまひとつなのか、あまり出ている局がいません。試しに CQを出してみると、先週QSOした(比較的)ローカルの局がコールしてくれました。早速イコライザをon/offして聞き比べていただいたところ、「多少効果は感じるが、まだ高域の伸びが足りない」というようなレポートをいただきました。それと、ピークの周波数は2KHzではなく、もうちょっと上の方、2.4~2.8kHzくらいにした方がいいかも知れないということと、8.215MHzで通している747内蔵のAMフィルタの肩の特性にも注意した方が良いというお話でした。
その日の夜に簡単にAMフィルタの特性を計ってみたのですが、帯域幅としては3dB落ちで+-3100Hz以上はありそうなのでまあ十分なのですが、帯域内に3dB程度のリップルがあることがわかりました。ピークは上下とも中心から1kHzのところで、フィルタのセンター(DSPで送信のときはここが0Hz)に比べて+3dBです。そこから2kHzに向かって下がっていき、2kHzのところがほぼボトムでセンターと同じレベル、そこからすぐに2dBほど上がって、そのあと3.1kHzくらいまでフラット、3.2kHzでセンターと同じレベルに落ち、そのあとはフィルターの裾に入っていきます。
さて、どうしたものか...IFTを回してみたりすると、もうちょっとフラットに出来るのかも知れないのですが、ちょっと自信がありません。とりあえずはイコライザの方をいじってどの程度変わるのかやってみようかと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SSBジェネレータプログラムにイコライザを組み込む

2005-08-08 01:06:52 | ソフトウェアラジオ
先週QSOしていただいた方のレポートや、自分でモニターした感じから、高域をもうちょっと持ち上げる必要があるかなと思い、簡単なイコライザのプログラムをSSBジェネレータのプログラムに組み込んでみました。平日は仕事(と遊び)が忙しくてなかなかやる時間がなかったのですが、土曜日の夜中にふと思い立ってプログラムの改造を始めました。

実装は、C MAGAZINE2003年3月号の小川要氏による特集記事「ソフトウェアオーディオマニアのススメ」を参考に、Robert Bristow-Johnson氏のCookbookの式をもとにしたEQ用バイクワッドフィルタを実装してみました。この公式を使うと、ローブースト、ハイブースト、ノッチ、ピーキングなど、いわゆるイコライザに必要なフィルタを簡単に設計することができます。

上記の記事では多バンドのイコライザの例なども紹介されているのですが、今回はとりあえず高域を持ち上げてみようということで、ピーキングフィルタのみを実装して組み込みました。ピークの周波数は2.0kHzで、ゲインは6dBです。最初はオーディオフィルタだけのプログラムを作成し、マイクからの音を通して再生したところ、高域が持ち上がってなんとなくそれらしく聞こえます(実はデバッグ途中で間違って発振状態?になってしまい、ヘッドフォンでモニターしていた私は飛び上がりそうになったりしましたが)。次にそれをSSBジェネレータのプログラムに組込んで、送信音を自分でモニターしてみました。やはりそれなりに効果はありそうです。

もうひとつ、これまでの私のプログラムでのサウンドデータの処理は、普通にread()して信号処理してwrite()するという構成だったのですが、今回これを機にportaudioを使ってcallback関数の中で信号処理を行なうように変更しました。

この二つのことをやっていたらほとんど朝で、蝉の鳴き声を聞きながらベッドにもぐり込むことになってしまいました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Samson R21S

2005-08-02 01:22:29 | ラジオ(その他)
現在使っているマイクはSamsonのR21Sというダイナミックマイクです。昨年横浜の楽器店にマイクを見に行ったときに、「この値段としては非常に良い音質」みたいな札がついていたのがこれでした。ケーブルとケース付きで2000円くらいと確かに安いので、これならダメでもそれほど痛くないかと思って買ってきたものです。早速PCに接続して自分の声を録音し、聞いてみましたが悪くありません。と言っても他のマイクをほとんど知らないので比較のしようも無いのですが、手持ちのオーディオテクニカの会議用のエレクトレットコンデンサマイクと比べるとフラットで情報量が多いような気がします。ただ、出力レベルはテクニカのマイクより低いようで、サウンドカードの20dBのアンプをonにしてちょうどいいというところです(このアンプを入れるとノイズが出るのが問題なのですが)。
自作のプログラムで変調し、FT-747で送信したものを聞くと、R21の方は先にも書いたようにちょっと低域が勝ち気味、テクニカのマイクは低域がやせて細い感じになってしまいます。イコライザを通したりフィルタの帯域を見直すなどしてもうちょっと高域の抜けの良い音にしたいと考えています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

久しぶりにQSO

2005-08-01 02:09:25 | ソフトウェアラジオ
普段バンドをそれなりに聞いてはいるのですが、滅多とオンエアすることはありません。とりあえずまともに電波の出る機械がFT-747改しかないので、ここのところそれをセットアップして「ワンツースリー」などとやってモニターしたりしていたのですが、どうもどんな音がしているのか今ひとつ良くわからず、これは実際にQSOしてレポートをもらうしかないなと思い、この週末は恐る恐る電波を出してみました。土曜日の深夜に21MHzで2局、日曜日の昼間に14MHzで2局お相手していただきました。みなさん「特に問題はない。普通の変調ですよ」ということで安心しました。最後にQSOしたのは割と近くの局で、IC-7800にベリンガーのコンプレッサー等を接続していい感じで聞こえている方だったので少し突っ込んで話をさせていただいたのですが、自分で思っていた通り私の送信音はちょっと低域が勝ち気味だとのレポートをもらいました。だいぶ前に特性を計ったときには3dB落ちの帯域が150-3000Hzくらいだったので、それだけだと高域も十分出てもいいはずなのですが、マイクや喋り方も関係があるかも知れません。そもそもソフトウェアで変調しているので、イコライザやコンプレッサもプログラムに組み込めばいいのですよね。わかってはいるのですが、勉強不足とやる気の不足でまだ実現していません。今度は「おっ、いい音ですね」と言われるようにしたいものです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする