JI3GAB/blog

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性能は?

2004-11-22 00:36:36 | SDR-1000
FlexRadioから公表されているスペックとしては、感度が -140dBm@500HzBW、SFDRが約90dBということです。SFDRの定義は特に書かれていないのですが、FlexRadioのサイトのフォーラムの情報などからすると、いわゆる3rd IMDダイナミックレンジのことではないかと思います。また、この値は妨害信号がサウンドカードの帯域内にある状態で測った値のようです。通常IMD DRは20kHzや50kHz間隔で測定された値が示されますが、SDR-1000の場合はもっと狭い間隔でもこの90dBという値をキープするのではないかと思います(違うかな?)。
なお、これらの値はもちろんサウンドカードの性能によって変わってきます。上にあげたスペックはM-AudioのUSB Audiophileを16bitモードで使用した場合の値です。また、フォーラムに書かれた測定結果では、同じUSBサウンドインタフェースを24bitモードにした場合に、MDSは-142dBm@500HzBW、 IMD DRは100dB@5kHz間隔であったと報告されています(ただし、IMD DRの値はローゲインの設定の場合で、このときのMDSは-129dBm)。これは一つの個体で一つの周波数(14MHz帯)のみの測定なのですが、コンスタントにこの値なら非常に素晴らしいですね。一方ブロッキングダイナミックレンジの方は 105kHz@5kHz、125dB@20kHzという結果で、予想よりも低かったので原因を考えているというような記述がありました。

さて、実際に使ってどうかということなのですが、現在の私のところには小さいアンテナしかなく、特にDXを追いかけているわけでないのでたいしたことは書けないのですが、感度についてはAR7030やNRD-515と同程度という印象です。手持ちの古いSG(校正されてません)の最低出力レベルが-133dBmなのですが、この信号のトーンははっきり聞こえます。フィルタの切れも悪くないと思います。ただ、それなりに弱くて横から混信を受けているような信号(SSB)をいくつか聞いてみたのですが、なんとなく7030や515の方が聞き易いような気がしました。また、これはRFEボードを追加する前に特に顕著だったのですが、特定の範囲の周波数においてノイズフロアが20dBくらい上がってしまうところがあります。たとえば3540kHz前後の数kHzくらいがそうなのですが、ローカル発振の周波数が整数倍の関係にある受信周波数でも同様の現象があるのでローカル発振器(DDS)の問題なのかも知れません。RFEボードを入れたあとは前ほどは気にならなくなりましたが。これから使っていくなかで気付いたことがあればまた報告したいと思います。あ、ちなみに私はTurtle Beach のSanta Cruzという16bitのサウンドカードを使っています。最初はintelのチップセット内蔵のものを使っていましたが、あまり良くない感じだったので変更しました。
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