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スコッチダイアリー

盛岡の小さなショットバー「スコッチハウス」のサトコママの日記帳です。

田中屋にて

2015年02月25日 | Weblog


2014年は、けっこう東京へ出かけた年でした。そのなかでも、とりわけ思い出深いお話です。

 9月におこなわれたインターナショナル・バー・ショーは、夫のお気に入りのイベント。同業者を誘ったら、盛岡・スパニッシュライツのS君が話にのってくれました。そこで、S君、夫、私の3人で東京へGO!「せっかくだから、東京にいる昔なじみのT君とも会おうよ」と男性二人は、新幹線のなかで盛り上がっていました。

 バー・ショーを楽しんだ後、T君と合流。男性3名で、キャンベル、しぇりーくらぶ、と飲み歩いたようです。(酒豪の彼らに恐れをなして、私は一緒に歩くのを遠慮しました!)そして翌日、目白の田中屋で再びT君と待ち合わせ。店長の栗林さんの大歓迎を受けて、いろいろ試飲させていただきました。実はS君、T君は、栗林さんの手によって1992年にサマローリが販売された時、夫と一緒になっていろんな種類を飲んだ、いわばモルト飲みの生え抜きのような人たち。夫も、まだ一介のコレクターだったけれど、栗林さん曰く「関さんは、あのころ全国でサマローリを買ってくれた10人足らずのお客様の中の1人。あのころ盛岡では、ほんとにいろんなものを飲んでましたねえ。モルト飲みの最先端をいってましたよ。」ああ、確かに、G&M社のカスクストレングスのシリーズも、ダンピ―ボトルのシグナトリーも、60年代のボウモアもみんなで飲んでたなあ、と昔を振り返る一同。そこでためいきをつくT君!実は彼は、その頃買ったブラックボウモアを、3分の1ほど液漏れさせたのです!「横にして置いてたから・・・」とくやしそうなT君。「いや、でもやっぱりお宝だよ~。」「もってるだけですごいよ。」となぐさめる私たち。ひとしきり話に花を咲かせた後、記念撮影をいたしました。

 同窓会みたいな、楽しいひと時でした。




片岡鶴太郎氏来店!

2014年09月18日 | Weblog
 盛岡・川徳デパートで個展開催中の片岡鶴太郎氏がスコッチハウスに来店しました。「マスターが一番いいと思うスコッチを出して」というご注文に、マスターが選んだのは、ボウモア・バイセンテナリー1964。味の素晴らしさに鶴太郎氏も感激していました。サインをお願いしたところ、左手でバイセンのボトルの絵を描き、「ママさんのルージュを貸してください」と言って、口紅を指にとり、彩色しました。うーん、かっこいい!

 後日、お礼状と共にカレンダーが送られてきて、マスターは大喜び。すっかり鶴太郎ファンになったのでした。

9月26日(金) スコッチオデッセイ「新版」発売!

2014年09月02日 | Weblog
 スコッチオデッセイ新版がいよいよ発売になります。初版、改訂版に続いて第3版となるものですが、内容が変わっているので「新版」としました。改訂版より14ページほど増えてます。写真も新たに100コマほど撮って入れ替えました。撮影は3回で済みましたが、一番大変だったのはマスターでした。いつもはソサエティを置いている陰が戸棚になっていて、そこから出して、撮影後そこに戻す。裸の大将みたいにランニングいっちょで、せっせと働いておりました。

 画像をアップしましたが、戸棚が開いているのがおわかりでしょうか?出したり入れたり、私はできませーん!

パトロンあらわる?!

2014年08月28日 | Weblog
 左からグレングラッサ1973キャンベル&信濃屋コラボ(500ml)、グレングラッサ1972、ボウモア・ハンドフィル。常連のHさんが、ご自分のコレクションをスコッチハウスで開けてくださいました。マスターと私もお相伴にあずかりましたが、トータルでいくらになるんだろう?と指を折って数えたほどの、ものすごいラインナップでした。グラッサ1972は「ドロップの味」(フルーツの甘みを感じるときのマスターの表現です)、グラッサ1973はシェリー樽熟成の正統派、ボウモア・ハンドフィルはダーケストに似ていると早速味比べ。

 現行で売り出している長熟ものは、値段が高いこともあってほとんど飲む機会がありません。大変勉強になりました。Hさんは、時々手持ちのスコッチを開けて、マスターと一緒に味をみます。今回は、特に名品揃いで、マスターが思わず「パトロン現る!」と叫んだので、そのままタイトルにいたしました。Hさんありがとうございました。そして末永くうちのマスターのパトロンでいてください!!

悪魔がいっぱい

2014年08月28日 | Weblog
 2014年の春にボウモア・デビルズカスクが発売され、日本には150本入ってきました。ほとんどが東京・大阪に入荷して、東北の割り当てはわずか6本。そこでスコッチハウスのマスターは燃えた!人脈を駆使して、結果デビルズカスクは無事入荷しました。封切りの日、どういうわけか常連さんがぞろぞろ。偶然とはいえ、みんな鼻がききすぎ。(笑)

 その時、英文学のS教授が裏ラベルを直訳してくれました。曰く「アイラの人々は、脅迫観念的に悪魔がいるという隅を徹底的に排除した。教会も丸く作った。追い払われた悪魔はボウモア蒸留所に逃げ込み、人々はそれで満足した。」その後ボウモアの樽に隠れた悪魔は、まんまとスコットランド本土に渡るのですが・・・悪魔、小さかったのか。

 S教授がボウモアをちびちびやりながら「スコッチハウスの片隅にも悪魔がいて、分け前をねらってやってくる天使を追い払っているんですよ~」たしかに店の隅は陰影があって、なんか潜んでいそう、と一同大うけでした。

パーフェクトな一日

2014年01月02日 | Weblog
 2013年を振り返って一番の思い出。それは、東京の老舗バー、赤坂「グレース」の40周年のお祝いに出席したことです。

 11月末に東京日帰りをしてきたマスター。「目白の田中屋に行ったら、ポートワインの会をやってて、これをもらってきた」と言って 、ばらばらっと出したのが、何枚かの名刺と一通の招待状。「グレースの40周年だって。俺は行かないけどな」「え~、行って来ればいいのに(←妻として一応言う)」「バカ、ホテルオークラでやるんだぞ。パーティ用のちゃんとした靴がないから俺は行かない!」そうか、ちゃんとした靴じゃないと駄目なんだ。せっかく招待状をもらったのに・・・行かないと後悔しそう・・・「そんなら、代わりに私が行く!」決心したら後は早かったです。なにしろパーティまであと2週間だったので。

 12月の第一日曜(12月1日)は「土屋守&ニッカ」のウイスキーセミナー。第二日曜(12月8日)が赤坂・グレース40周年でした。招待状には平服とあっても、女性ならやはりロングドレスでしょう。最近やっと履いてもヨロヨロしなくなった3センチヒールのエナメルの靴を出し、アクセサリーを選んで、と毎日少しづつ準備していきました。時々スコッチハウスに顔を出す宇都宮のW君が、赤坂「グレース」の常連でやはり40周年に参加するのも心強かったです。マスターが、電話で「かみさんをよろしく頼む」と言ってくれ、準備万端ととのいました。私のテンションの上がり方に感化されたマスターが「やっぱり俺が行こうかな」と言い出したのには笑ってしまいましたが。

 当日は、350名の招待客に埋もれて、あっという間に時間が過ぎました。食事もお酒も豊富でしたが、実はヒールの靴であまり動きたくない!小さなカップで出されたオークラ名物のダブルコンソメスープと、マッカランの1972年(もちろんオフィシャル)を交互にいただきながら、人間観察にいそしんでいました。W君はマッカラン1972年を豪快にソーダ割り。「オールドをこんな飲み方すると叱られちゃうけど、でも昔の人だって、ストレートでばっかり飲んでたわけじゃないしね」W君のこういう感覚、なんかいいですね。

 さて、8時に会場をおいとました私たち。キャンベルタウン・ロッホでお疲れさまの乾杯。それから銀座の老舗「K」へ。カクテルと40年前のオールド・リキュールでほどよく酔っ払い、その夜は、久々に気持ちよく眠りました。翌日はもちろん田中屋へ。昨晩の報告をして、私のパーフェクトな一日は終わったのです。

 2014年の目標は「赤坂・グレースに行く」です。格式の高いお店なので、今からドキドキしています。でもきっと、この緊張感が人を育てるのですね。ちょっと背伸びしてみようと思います。

セミナー無事終了!そしてニセの花が届く!!福山雅治フェイクのお話です。

2013年12月02日 | Weblog
盛岡に土屋さんを迎えてのウイスキーセミナーが無事終了しました。80人を超える参加者で、用意していたレジメが足りなくなるほどでした。しかし、その後の懇親会で事件が。なんと福山雅治から花が届いたのです!!

セミナー後の懇親会で、参加の皆さんにお披露目して大いに盛り上がったのですが、翌日になってジョーク(いたずら)と判明しました。同じ日にライブをしていたお店に届いたのですが「福山雅治より」の札に誰も心当たりがなく「福山といえばスコッチハウス。そうえいえば今日ウイスキーセミナーやってるし、そのお祝いじゃないの?関さんどう思います?」と、私に問い合わせがあったのです。「きっとうち(スコッチハウス)に送るつもりだったんだよ~」と言って嬉々として花を受け取った私。ああ、穴があったら入りたい。結局そのライブのお客さんのジョークと判明し、先ほど花は回収されました。

私も結構福山ファンだったんですね。福山雅治から花が届いたと思ったとき本当にうれしかったし。スコッチウイスキーのフェイクならぬ福山雅治のフェイク。ほんの一瞬でしたが、とってもおいしいフェイクでした。

とはいえ、土屋さんをはじめセミナー参加の皆さん、私の早とちりでお騒がせして本当に申し訳ありませんでした。

続報! ウイスキーセミナー「土屋守IN盛岡」 12月1日(日)開催

2013年11月08日 | Weblog
 土屋守氏のウイスキーセミナー、チケット販売開始しました!

   日時 12月1日 (日)
      14時30分 開場
      15時    開演 (18時終了予定)
   場所 ホテル東日本盛岡 3階 鳳凰の間
   セミナー料 3,000円

   ※テイスティングがありますので、お車はご遠慮ください。またセミナー終了後ホテル東日本地下の
    「アリーブ」にて懇親会を行います 。会費は3,000円です。
 
 

このセミナーは講師に土屋守氏(スコットランド文化研究所所長)・佐久間正氏(ニッカウヰスキー・チーフブレンダー)の両氏をお招きしての会となります。特に土屋氏には、人気の高いアイラウイスキーについての最新の情報を織り交ぜた講演をしていただきます。皆様、どうぞふるってご参加くださいますよう、ご案内申し上げます。


 と、ものすごくまじめな文面を作ってみました。なにしろ、我々バーテンダー協会盛岡支部にしてもはじめての試み!ニッカの盛岡担当の方も、「僕も、こういうセミナーは初めての経験なんです。佐久間さんに会えるなんて感激です。頑張りますよ~!」と言ってました。皆さん応援よろしくね!!