スコッチダイアリー

盛岡の小さなショットバー「スコッチハウス」のサトコママの日記帳です。

成田一徹さんの思い出

2012年10月18日 | Weblog
10月14日切り絵作家の成田一徹さんが亡くなられた。ご活躍中であっただけに早すぎるご逝去が惜しまれる。

2001年秋に成田さんは初めてスコッチハウスに来られた。転勤で東京からきてスコッチハウスの常連になったO氏の紹介である。事前にO氏から成田さんの切り絵でコースターを作ったバーがあると聞いた私は、まねをしてみたくてたまらず、思い切って成田さんにコースターの図柄をお願いした。成田さんは、この唐突なお願いを快く引き受けてくださった。「何を描きましょうか」と言われ、主人がエディンバラクリスタルのグラスをお願いした。成田さんは酔っ払いながらスケッチをして上機嫌で帰って行かれた。

「コースターは3周年の記念に作ります」と成田さんには言ってあった。あと1年半あるので余裕だと思っていた。ところが何の音さたもないままスコッチハウスは3周年の2003年8月を迎えてしまった。O氏は東京に戻り成田さんとのつながりも途絶えたかに見えた。

その年の暮れのことである。成田さんから「これから行きます」と電話が入った。店に入るなりなり「すいません。もう一度スケッチをさせてください!」聞けば酔っ払って描いたスケッチが不確かで、どうにも気に入る下絵が書けなかった由。成田さんは、今度は飲む前に念入りにペンを走らせた。その時お願いしてサイン帳にサインをいただいたが「僕は実はハイボールが一番好きなんです」といって泡のたったハイボールグラスのイラストもさらさらと書き添えられた。

完成までにその後一年はかかったように思う。ある日送られてきた美しい切り絵には、ご自由にお使いくださいというメッセージが添えられていた。スコッチハウスは2005年8月5周年を迎え、オリジナルのコースターをお客様にお披露目することができた。そのとき5000枚作ったコースターは、2012年現在残りわずかとなっている。原画どおり黒白で作ったが、今度作るときは、色をネイビーブルーかボルドーにしようと思う。

ご縁ができて、いつでも会える人だと思っていた成田さんは、あっというまに帰らぬ人になってしまいました。ご冥福を心からお祈りいたします。

TV取材がありました

2012年10月10日 | Weblog
先日テレビ岩手から取材がありました。インタビューの他に、今回は自宅のウイスキーも撮影していったので、ちょうど良い記録になりました。

放送は10月11日夕方6時15分からのニュースプラスワン「いきいきライフ」のコーナーです。今週の月曜からそのシリーズが始まっているのですが、結構年配の方が登場されています。我々夫婦は若い方かも。


よかったらTV見てくださいね。関家お宅拝見は必見ですよ!(笑)