スコッチダイアリー

盛岡の小さなショットバー「スコッチハウス」のサトコママの日記帳です。

新旧飲み比べ~ラガヴーリン ソサエティ111.1 ~

2007年06月30日 | Weblog
ソサエティのラガヴーリン(NO111・1)が残り少なくなったのでマスターがストックしていた同じ(NO111・1)のボトルを開けてくれました。おかげで10年前に封切ったものと開けたてのものを飲み比べる機会に恵まれました。

これはソサエティがはじめてボトリングしたラガヴーリンです。本来はペドロヒメネスの樽で熟成するのが一般的ですが、111・1はドライオロロソの樽で熟成していて、この二つの意味で大変貴重なものです。

結果をいえば旧の味は新にくらべ全く遜色ありませんでした。63度ということも関係しているのでしょうが開封後10年もたっているのに味が落ちていないのはさすがラガヴーリン。口に入れたときの爆発するような広がりに格の違いを感じました。自己主張ぶりではマッカランもかなわないソサエティ111・1はマスターの三指に入るウイスキーです。残り二つはタリスカー1957(53・3%)リンクウッド1957(56.9%)だそうです。(シェリー樽カスクストレングス ベスト3!)

そういう樽をえらんでボトリングしたソサエティの目の高さはたいしたものです。(それを2本も持っていたうちのマスターも凄いです。)こういう実験的なテイスティングも例がないのでは。

お客様も感激して双子のようにカウンターにならんだ2本のラガヴリンの記念撮影をしていかれました。なんたって111・1のぞろ目ですからね(笑)。一見の価値はあると思います。




甘いタリスカー

2007年06月21日 | Weblog
だんだんウイスキーを覚え始めて、今一番好きなのはボウモアの8年とおっしゃる若者Nさんに「じゃ二杯目もこんな感じで塩っぽいの」と言われタリスカーの10年を出しました。最近仕入れたオフィシャルで賞をとったやつです。これはまだ飲んでなかったな、と私もその場で味見をしたら・・・塩味がしない、甘い。・・・

これはこれで悪くはないのですが、やはりタリスカー好きはあの塩味を愛でているのにと一寸残念。Nさんは2杯でお帰りになったのでリベンジもならず。

偏っているのかなあと思いますが、旧瓶のタリスカーのほうが私は好き。まだ市内の酒店の店頭で見かけるので何本か仕入れようと思っています。

Nさんには、次にいらしたときカリラの12年をお出ししました。そのうちタリスカーの新旧も比べていただきたいですね。私のなかの宿題です。

捜し物 ~スコシアロイヤル~

2007年06月20日 | Weblog
見でいるだけでは飽き足りなくなったマスターに頼まれてヤフーオークションに登録したのは2006年の暮れ。それ以来、マスターは前にもましてパソコンの前に座っている時間が長くなりました。マスターのヤフオクライフの始まりです。

年があけた2月のこと。長野のHさんより一通のメールがスコッチハウスに届きました。「スコシアロイヤルを捜しています。入手できないでしょうか?」マスターの返事は「ヤフーオークションで捜しなさい。しょっちゅう出てくるし安いから!」

そして後日長野から報告のメールが。「いわれてすぐヤフオクでさがしたら丁度その日に出品したスコシアロイヤルがありました(驚)。落札して代金を振り込んでから手元に届くまで10日かかりそのあいだ本当に商品が届くかドキドキしましたがそれも本日到着しました。ありがとうございました!!」

よかったですね~。そのドキドキよく分かります。(ちなみにマスターは届くのが遅いと激怒します。すごくうるさいです。)

ネットで捜せば確かに早いです。でもそれ以前に「これが欲しい」という気持が物を引き寄せるのだと思います。長野のHさんの気合勝ちです。