アルコール

いけないって、
分かっているのに手が伸びる。

さやの日々はアルコールにまみれてる。


今日彼が熱を出した。

49℃を越える熱。

付ききりの看病。


いつでも車を出せる様に。


それなのに飲んでしまった。


彼の苦しむ姿に
緊迫感に耐えられなくて。

言い訳でしかない。
さやの弱さ。


守られることに慣れ過ぎて
守る方法を忘れている？

そんなことないと思いたい。


彼のコトバは

「こんな時奥さんがいて良かった」

「さやがいて良かった」
じゃないの?!

くだらないことにこだわる自分。


何も出来ないくせに相手には求めてしまう。

もう飲まないでいられれば良いのに。

でも飲んでしまう自分がいる。


なんで世の中思い通りには行かないんだろうね。

なんで全ての人がシアワセにはなれないんだろうね。