「今度生まれたら」(内館牧子著 講談社 2021.3.1 第4刷 282ページ)
「終わった人」「すぐ死人だから」に続く老後小説3段目。3冊とも面白い。
あの時、あっちの道を選んでいたら、と主人公とその周りの人達はつぶやいている。自分のことを翻ってみると、節目のときにどちらを選ぶか、悩んだときがあった。
この主人公は72歳、結婚至上主義時代を生きてきた。世代でいうと団塊の世代といえる。進学や仕事、結婚と節目のときに最善の道を選んだはずなのに72歳のいまとなったとき、後悔が出てくる。
72歳はやり直しのきかない年齢でも「前に進む」「今が充実しているか」だ。人間はすべてを手に入れることはできない。手に入れているように見える人は、必ずどこかにシワ寄せが来ている。(176P)
昔話したり、昔を思い出してる時は、必ず生きることに弱気になってる時だ。(213P)
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