北海道の四季登山と読了記

週末の休みを利用して登山しています。ときどき本も読みます。

(035-0406)沢木耕太郎編 右か、左か

2024年04月24日 | 四季の山登り(2024.1.1~2024.12.31)

「沢木耕太郎編 右か、左か 心に残る物語 日本文学秀作選」(編者 沢木耕太郎 文春文庫 2010.1.10 第1刷 429ページ)
編者は短編小説13編を集めた。小川洋子「風薫るウィーンの旅六日間」芥川龍之介「魔術」阿佐田哲也「黄金の腕」山本周五郎「その木戸を通って」庄野潤三「プールサイド小景」吉行淳之介「寝台の舟」開高健「ロマネ・コンティ。一九三五年」坂口安吾「散る日本」向田邦子「ダウト」藤沢周平「賽子無宿」江戸川乱歩「人間椅子」阿部昭「天使が見たもの」村上春樹「レーダーホーゼン」
文春文庫は昭和49年6月に創刊され、35周年を記念して多くの人にも読んでほしい作品を沢木耕太郎に依頼してできたのが本書だ。
編者のあとがきに「思い迷った末にどちらかを選ぶ。しかし、長い年月が過ぎてみると、どちらを選んでも結局は同じだったかもしれないと思い至ったりもする。右か、左かではなく、右でも左でもあったかもしれないと。」

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