随縁記

つれづれなるままに、ものの歴史や、社会に対して思いつくことどもを記す

IT技術の進歩

2005-08-26 09:46:31 | IT

遂に我が家に「光ファイバー」がやって来た。NTT電話回線とADSL回線が、光ファイバーに切り替わった。

光ファイバーとは、ガラスやプラスチックの細い繊維の、光を通す通信ケーブルのことである。光ファイバーを使った通信技術は、コンピュータの電気信号をレーザーを使って光信号に変換し、レーザー光を光ファイバーに通してデータを送信する。光ファイバーケーブルは、電気信号を流して通信するメタルケーブルと比べて信号の減衰が少なく、超長距離でのデータ通信が可能であるという。また、光ファイバーで実現できる通信速度は従来のメタルケーブルと比べて段違いに速またく、既に研究室レベルでは1Tbps(1000Gbps)以上の転送速度を実現した例が報告されているほか、さらなる高速化を目指した研究が盛んになっているという。 家庭用光通信の速度も、2、3年で多分500メガあるいは1ギガの通信速度になるだろう。

技術論はともかく、今までのADSLの40メガ回線の費用と比較し、今回契約した電力系の光通信では、電話の基本料金が無くなる分だけ費用が節約できる。光ファイバーは100メガの通信速度というが、今までのADSLの40メガ回線と比較して、インターネットが特別早くなったという実感はない。しかし、一昔前にインターネットを始めた頃に比べると、格段の技術進歩を遂げている。

10年も前に初めてインターネットに接続した当時は、通信速度はなんと18.8Kbpsであったと思う。むろんパソコンのCPUの処理速度も遅く、まだ16ビットの時代であった。通信速度がノロノロでストレスが多い上に、当時は一分毎に課金されるシステムであった。
写真のあるページを見るのに一分以上も待たねば成らなかった。当時はパソコン通信が主流で、ホームページを見るには大変ストレスを感じた時代であった。
あれから、パソコンを何台も買い換えたが、その都度通信速度が速くなり、ADSL回線となってから接続時間を気にせずに済むようになった。ADSL回線も当初は8メガであった。それから40メガに切り替え、今回は一応100メガの通信速度となっている。

またパソコンのCPUの処理速度も、現在のノートパソコンでも 896MHzある。
最初に手に入れたNECのPC98シリーズは、クロック数で30~40MHZだったと思う。OSはMS-DOS3.3Cであった。その後のMS-DOSVer6くらいが、Windowsの前身に当たるだろうと思う。Copy機能で、ドラッグ&ドロップという革新的な機能に驚いた記憶がある。

正式のWindowsが発売された当時は、まだフロッピーディスク版で、インストールするのに半日以上の時間を費やしたことを思い出す。このころには、CPUの処理速度も120MHZにバージョンアップしていた。Windows95が発売されてから、Windowsもマルチタスクが格段に進歩した。そのためパソコンのCPUの処理速度も330MHz程度のものに買い換えた。

そのようにしてパソコンの処理速度・通信速度と、そしてOSが一体となって技術革新し、今日のインターネット世界が実現したと云える。

そして現在ポータルサイトがさまざまなサービスを提供してくれるから、個人で費用もかけずにホームページを開設したり、このようなブログまで無料で開設できている。

問題はこのような社会的情報インフラの中で、どのような情報を得て、どのような情報を発信するかが問題となっている。

時々、少年犯罪に怪しげなサイトから得た情報に翻弄されている事実がある。また、匿名性が高まり無責任な情報が氾濫しているのも大変気になる。技術やサービスが格段に進歩したが、人間の良心や倫理観が退廃するのを心配しなければならない時代になったようだ。

 


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