初めての国産洋式紙幣。
横に長い洋式のデザインが取りいれられ、印刷局(当時大蔵省紙幣局)がヨーロッパから移入した最新の技術により製造された。
現在の中央銀行制度が導入される以前、各地に設立された国立銀行が発行した紙幣。
一圓札は、右に水兵の図を描くことから「水兵札」の異名をもつ。
五円紙幣は鍛冶屋の図を入れている
新紙幣に代わる初めての肖像入り「改造紙幣」発行。
神功皇后(じんぐうこうごう)像が肖像に使われたため「神功皇后札」と呼ばれた。
これまで発行された紙幣のなかでは最初の女性肖像入り。
神功皇后は伝説的な人物であり、当時も肖像画などはなかったため、想像して描かれた肖像である。
紙幣寮(現大蔵省印刷局)のイタリア人彫刻家エドアルド・キヨソネが原版を作成したため、その風貌は外国女性風になっている。