FIFAの会長選を目前にして、FIFAの幹部が大量に逮捕されるという衝撃的なニュースが飛び込んできました。まったく興味がなく、知りませんでしたが、会長選は長期政権のブラッター会長とヨルダンのアリ王子の戦いだそうです。欧州や南米ではなく、アジア地域から会長選に出ていたことも驚きでした。
この会長選と関係あるのかどうか知りませんが、逮捕の容疑は、FIFAの巨大な利権に絡む賄賂やマネーロンダリング(犯罪に関連する資金の洗浄)により、アメリカ当局に逮捕されたのだそうです。
100年近く前のパリ五輪を舞台にした映画「炎のランナー」でも貴族が牛耳るオリンピック委員の様子が描かれていますが、日本単独開催で立候補していたW杯が直前になって日韓共催にされたことや、ジャンプを武器にスキー複合で日本が躍進を遂げるとジャンプの得点が下げられたり、小柄な日本人選手がジャンプで活躍するとスキー板の長さを制限する規制がされたり、(今は多少改善の方向に向かっていますが)日本のお家芸である柔道で、その本質である「一本」が軽視され、ポイント制のレスリングのようになったりと、日本にまつわることでも、スポーツが政治力に左右されたケースは枚挙に暇がありません。
そうそう、ハンドボールのアジア予選でも、いろいろありました。水泳の平泳ぎでも、田口や高橋など日本の強豪を巡り何度かありましたね。
こんなことをやっていると、政治の恣意的な影響を受けないのは、陸上の100mやマラソン、水泳の自由形など、本当に根源的な種目だけになってしまいます。
一流のアスリートが力の限りを尽くして、その力を競うスポーツには、確かにものすごい市場価値がありますが、それも観るものが、その価値を認めればこそです。
世界一の人気を誇るサッカーも、今は選手のがんばりがありますから、すぐに人気が陰ることはないでしょうが、こうしたことがあると、少しずつ土台が腐ります。スポーツの主役は、選手であり、ファンです。それをないがしろにしたところで、利権に群がるようなことをやっていると、いつかは屋台骨が折れてしまいます。
フィーゴやマラドーナが声を挙げたようですが、主役である選手やファンから、自浄作用を働かせていくことが大事ですね。
今日のジョグ
3.1km 15分27秒