プロ野球の世界では、決して前評判が高かったとは言えない横浜ベイスターズが首位を走っています。
これがそのまま行くかどうかは予断を許しませんが、現在のベイスターズの好調を支える要因はいくつかあるのだと思います。
好調な打撃陣や抑えに起用したルーキー山崎の好調などもあるでしょうが、そうした技術的な面とは別に思うのは、優勝という目標が明確になっていることと、チームの雰囲気というものがあるのではないかと思います。
これまでのベイスターズは、優勝などはなから無理という感じでチームとして何を目標とするのかがなかったと思います。加えて、そんな状況であるため、負け犬根性というか、覇気がないというか、余計とチームの雰囲気も悪くなっていたと思います。
そこに中畑監督が就任して、良くも悪くもチームの雰囲気は変えようとしてきたと思いますし、徐々にですが、チーム力もついてきました。それが、今年の現段階では、非常に良い方向に働いていると思います。今までのように、優勝なんてとても無理という気持ちはなく、確かなものとして優勝という目標を目指すようになっているでしょうし、その目標と相まって、監督が作り出すチームの雰囲気も相乗効果をあげていると思います。
私自身、20年ぶりくらいに管理職になって、目標とチームの雰囲気の大切さを実感しています。私が預かるチームは、営業部門ではないため、優勝というような明確な目標を持ちづらいことと、それと関連して、目標に向かったチームの一体感というものがないという課題を感じています。
やはり、チームには目標と、それに向けてチームが一丸となる雰囲気が必要ですね。
翻って、散ドラを考えた時にはどうでしょうか。
やはり、2年間勝てない時期が続いた時には、勝つという目標を見失いそうになった時もあったと思いますし、勝てないとそれが当たり前という雰囲気になった時もあったというように思います。
かつて生卵を投げつけられたダイエーホークスや万年Bクラスの横浜ベイスターズも同じ問題を抱えていたと思いますが、それを変えていくのは指導陣の責任でもあるのでしょうが、選手たち自身の問題でもあったのではないかと思います。
その意味で、今年の散ドラ諸君は、まず一勝して積年の目標を達成したわけですが、それで良しとするのか、それともベイスターズのように、困難でも優勝目指して頑張っていくのか、これからの部員たちの取り組みが問われますね。
そのためには、きっと今のようなチームの雰囲気ではダメでしょうね。
最近の練習で恒例となっているのは、集合の指示をすると、「集合とは、ダラダラと集まり、帽子をとらず、楕円になって、話を聞くことである」と言われるように、集合一つまともに出来ないことですよね。
はっきり言って、強いチームは、こんなことはあり得ないですよね。練習の合間の動きもキビキビ、集合は素早く、挨拶もしっかりします。それが出来れば勝てるとは言いませんが、それが出来ないチームは間違いなく強くないとは言えます。
散ドラ諸君たち自身が何を目標として、チームをどんな雰囲気にもっていきたいのか。その辺は、指導陣だけでなく、部員たち、特に上級生にしっかり作り上げていってほしいですね。早くしないと、あっという間に1年は終わってしまうのでね!
がんばれ、散田ドラゴンズ!