といっても、野球の話ではなく、ご覧になった方もいると思いますが、男子バレーボール世界最終予選の初戦での話です。世界最終予選は文字通り、オリンピックの最後の2枠を争う戦いで、全体1位と(全体1位を除く)アジア1位が出場権を得ます。かつて世界の頂点に立っていたイタリアが最有力候補で、16年ぶりの出場を目指す日本はチャレンジャーの立場で、アジア枠はオーストラリア、韓国などがライバルとなります。
この初戦で、日本はいきなり大本命のイタリアと対戦するという天王山を迎えたわけですが、ホームでの声援を背負って、セットカウント2-1とイタリアを追い詰め、弟4セットも24-17と本当の王手をかけたのでした。昔のようにサーブ権を持っている方がアタックを決めてポイントを得るというルールから、サーブ権に関係なくアタックを決めれば得点するルールに変わっていますから、野球で言えば、9回二死走者なしで5点差くらいを付けているイメージです。普通に考えれば、九分九厘勝利を手にした状況です。ベンチでは、野球の優勝決定前のシーンと同じく控え選手たちが笑顔でコートに飛び出そうとソワソワしている様子が映りました。しかし、ご承知の通り、この後続けざまにポイントを失った日本は浮足立って落ち着きを取り戻せず、競り合った末このセットを落とし、当然のように最終セットも落として敗戦となりました。初戦で大本命のイタリアを叩けば、五輪出場をぐっと引き寄せられただけに、悔やんでも悔やみきれない敗戦でした。
この後、日本はイラン、韓国、タイを撃破し、オーストラリアがイタリアに敗れたため、明日のオーストラリア戦に勝てばほぼ出場権を手にすることになりますが、まだまだ予断は許しません。一球の重みをかみしめて、この一戦に臨んでほしいものです。
精神論ではなく、理論派で知られた慶應大学ラグビー部の監督だった上田昭夫氏が著書で次のようなことを語っていました。「スポーツは気持ちだけで勝てるものではないが、同じような力量を持ったチームがギリギリの戦いをする時は、精神力が勝負を分ける時がある」と。イタリア戦の日本はまさにそんな状態でした。前回の予選ではエースの山本選手が戦犯扱いされましたが、この予選でも山本選手はここぞのところでつかまるケースが見られます。残念ながら、実力があっても、精神面での弱さというか、ポジティブになりきれない特徴があるのだと思います。気持ちで打ち込んでいく越川や若さで向っていく清水などは、こうした局面でも力を出し切っているように見えました。ここぞというギリギリの場面では、そうした要素も考慮することが必要ですね。
翻って、散ドラ諸君の試合を考えてみても、ここぞという場面での「たら、れば」が多いことは何度も言っている通りです。みんなはオリンピックに出るわけではありませんから、失敗を恐れず強い気持ちでボールに向かっていってほしいと思います。結果、捕れなかったり、打てなかったりするかもしれませんが、消極的な気持ちでやるよりはきっと何かが違うと思いますし、何かが起きると思います。それが、勝敗を分ける差なのだと思います。がんばれ!散田ドラゴンズ!!
この初戦で、日本はいきなり大本命のイタリアと対戦するという天王山を迎えたわけですが、ホームでの声援を背負って、セットカウント2-1とイタリアを追い詰め、弟4セットも24-17と本当の王手をかけたのでした。昔のようにサーブ権を持っている方がアタックを決めてポイントを得るというルールから、サーブ権に関係なくアタックを決めれば得点するルールに変わっていますから、野球で言えば、9回二死走者なしで5点差くらいを付けているイメージです。普通に考えれば、九分九厘勝利を手にした状況です。ベンチでは、野球の優勝決定前のシーンと同じく控え選手たちが笑顔でコートに飛び出そうとソワソワしている様子が映りました。しかし、ご承知の通り、この後続けざまにポイントを失った日本は浮足立って落ち着きを取り戻せず、競り合った末このセットを落とし、当然のように最終セットも落として敗戦となりました。初戦で大本命のイタリアを叩けば、五輪出場をぐっと引き寄せられただけに、悔やんでも悔やみきれない敗戦でした。
この後、日本はイラン、韓国、タイを撃破し、オーストラリアがイタリアに敗れたため、明日のオーストラリア戦に勝てばほぼ出場権を手にすることになりますが、まだまだ予断は許しません。一球の重みをかみしめて、この一戦に臨んでほしいものです。
精神論ではなく、理論派で知られた慶應大学ラグビー部の監督だった上田昭夫氏が著書で次のようなことを語っていました。「スポーツは気持ちだけで勝てるものではないが、同じような力量を持ったチームがギリギリの戦いをする時は、精神力が勝負を分ける時がある」と。イタリア戦の日本はまさにそんな状態でした。前回の予選ではエースの山本選手が戦犯扱いされましたが、この予選でも山本選手はここぞのところでつかまるケースが見られます。残念ながら、実力があっても、精神面での弱さというか、ポジティブになりきれない特徴があるのだと思います。気持ちで打ち込んでいく越川や若さで向っていく清水などは、こうした局面でも力を出し切っているように見えました。ここぞというギリギリの場面では、そうした要素も考慮することが必要ですね。
翻って、散ドラ諸君の試合を考えてみても、ここぞという場面での「たら、れば」が多いことは何度も言っている通りです。みんなはオリンピックに出るわけではありませんから、失敗を恐れず強い気持ちでボールに向かっていってほしいと思います。結果、捕れなかったり、打てなかったりするかもしれませんが、消極的な気持ちでやるよりはきっと何かが違うと思いますし、何かが起きると思います。それが、勝敗を分ける差なのだと思います。がんばれ!散田ドラゴンズ!!