今の時代って、ホント罪深いね。
全てが使い捨て。
デモこの先、それは続かないはず。
Ｍが一番腹立たしいのは、車。
古い車は税金が高い。
大切に長く使っているものに、なぜそんなに課税するわけ？？
バカじゃないの？
と、アツくなる。
「車っていうのはね、高級消耗品なんだよ」と、
バブルの頃に自動車のセールスマンが言ってた。
２年や３年に一度買換える車。
信じられない。
何百万円、ヘタしたら何千万円もするものを
２～３年で使い捨てにするなんて。
まぁ、その後も中古という形で売り物になるんだけど、
なんだかなぁ……だ。
ちょっとした家電製品も使い捨て。
昔は一生ものだったのに、今は直す方が高いから、
新しくしたほうがいいと言われる。
バカみたい。
そして人も使い捨て。
原発の下請け、孫請け、ひ孫、もっと下々になると、
本当に安い賃金で使い捨てされていく。
ひどい話だ。
ダーの仕事も同じ。
年度末で、職人がとにかく足りないらしい。
３月に入ってから、アチコチで引っ張りだこ。
時間あったら来てくれ～！ と、泣きつかれている。
それも仕事仲間というより、今はもう疎遠になっていた
昔の顔見知りなどから連絡が入ったりして。
特にゼネコンは最後の仕上げの工期が少なく、賃金も相変わらず安い。
そんな仕事を請けるなんて信じられない！ と、ダーはよく言うけど
そんな仕事でも『あるだけマシ』だから請けるんだよね。
それくらい切羽詰まってるってことなんだよね。
ダーには一応決まった元請けがいて、
仕事のない時は、横のつながりがあるから何とかなっているけど、
それだって水ものだから、いつどうなるか分らない。
自営業というか、１人親方ってのはそういうものだ
水商売だし。
地元の元請業者とゼネコンの違いは、
職人の扱いだとＭは思っている。
ゼネコン仕事は使い捨てカンカク。
バッカじゃないの？
ダーの仕事仲間はみんな高齢化しちゃっていて、
老体にムチ打ちながら、休みなしで仕事している。
で、
殆どの職人は無理して体調を崩しているわけで。
ダーも２日前に風邪をもらって帰ってきて、
朝起きると７度５分の熱があった。
それでも現場に行ったし……。
帰ってきたらケロっとしてたんで、この人って……と、Ｍは呆れたケド。
後日談：なんと実はその時８度３分もあったらしい！
Ｍに言うと「休め！」と叱られるから黙ってた……と。
ビックリだわ。
まだ体調はイマイチだけど、他の現場に入っている仕事仲間から、
腰をやられて動けないという要請が入った。
なんとまぁ……。
明日は今月初めての休みで、ゆっくり体を休めるはずだったのに、
結局、仕事になってしまった。
Ｍテキには亭主元気で留守がいいってカンジで、
昼間にダーがいないと、ラクなんだけどさ。
ダーには悪いけど……。ぷ！
何にしても、使い捨て時代。
覚悟してかからにゃ……ね。
でも使い捨てができるのは今の内だよ。
……と、Ｍは思ってる。
