天邪鬼が顔を出す

さぁ、日本ダービー。
１頭強いのがいるね。
単勝オッズを見る限り、ほどんどの人がコイツで間違いないと思っているようだ。
もちろんオレもその一人。
基本的にはオレは穴党なんやけど、今回ばかりはさすがに仕方ないやろ。
と、思えば思うほど、貧乏サラリーマンであるオレの心に潜む天邪鬼がオレにささやく。
「ディープ外して馬券勝ったら、オイシイ配当やで～」
しかし今回ばかりはさすがに外すのは無謀だ。無茶である。
「競馬に絶対は無いんやで～」
オレも競馬歴12年だ。オイシイ配当っちゅーもんは、皆が考えることと逆のことをするからオイシイ配当になるのであって、皆が考えることと同じことしても、決してオイシイ配当にならないことは、経験上十分すぎるほど分かっている。
しかし今回はこの強いヤツ１頭外すだけでとてつもなくオイシイ配当が…。

悩みに悩んだ末、馬券を購入。強いの押さえるのは当然ながら、いちおう夢も見れる馬券も買った。結局毎回こんな買い方するから買い目が増えて、当たっても回収率が悪く、儲からないのだ。
毎度のことながら、この天邪鬼を心から追い出せれば、素直に馬券も買えるのに。
でもこの天邪鬼。たぶんオレ自身が金持ちにならないと出て行ってはくれないだろう。
貧乏サラリーマンであるがゆえに、心に余裕がないからついつい少ない投資で大儲けをたくらんでしまう。
ん？…もしかして、オレの心にいるのって天邪鬼ではなく貧乏神なのか！？