江北ストリートを突っ走れよ！！そのために、来たんじゃねぇーのかよ！

信号待ちをしていた時に、後続の車からクラクションを鳴らさせたべな。
明らかに信号は赤だ。俺が、不信そうに振り返って運転者を見ると、常連のマスターが笑ってた。久しぶりだった。初めての国産車だと笑っていたよ。
そんでも、でかい車だったな・・。彼は、九州の人間で大らかな性格の野望に満ちた男だ。俺の好きな男だよ・・。最高に楽しい男だよ・・。

江北エリア、いろいろと言われてんな・・。貧乏タウン、東京のチベット地区、
低所得者の吹き溜まり・・・。最後に流れ着くところかよ・・。
誰が語っているのか知らねぇーけど、地元の人間が語って欲しくねぇーと思う。

俺は、地元の人間じゃねぇーけど、そうは、思っていない。ここにも、すてきな人が生きていて、楽しい会話がある。もしも、江北が、そんなとこなら、これからは
違うと思うよ。江北は、変わんべな。

江北ストリートを突っ走るデカイ車が新しい風を吹き込むよ・・。

江北エリアにも多くの小さな子供達が生きている。これからの国を背負っていく大切な命がよ・・。そんな、掛け替えのない命を真に大切に出来るかだべ。

正直に語って、捻じ曲がった年寄も生きている町だ。悪いけど、俺の店では、ＮＯ
だ。子供なら、仕方ねぇーけど、大の大人じゃ・・・。

全ての人を平等に大事にするには、ひとつの選択しかねぇーべ。

江北エリアの明日を心から願う人と互いに、その日を願って語り合うこと・・。

今の、俺には、それしか出来ねぇー。夢を語ることしかな。

それで、いいべ、今は・・。俺は、そう思う。

だから、俺は、江北ストリートを突っ走る。牛や豚だけが焼肉じゃねぇーから。
それ以上のものを伝えたいからな・・。

店主