某音大の卒業演奏会へ…

毎日毎日、風が強くて花粉症でもない（はず？の）私が、目がかゆい、のどがいがゆい、鼻はティッシュ箱１箱あっという間に使う～で、つらい毎日を送っていますが、今日はＭちゃんの卒業演奏会があるというので、気合を入れて朝８時前に家を出た。ところが…

「強風のため、線路内で電車が止まっています…」　

今日は、それほど強風でもないのに、そんなアナウンスが……
朝１０時スタートなのに、どうしてくれるの～と叫びたい気持ちを抑えて、なんとか祈り祈り…電車とタクシーを乗り継ぎ、なんとか１０分遅れ程度で現地に間に合った。

Ｍちゃんは６番目。２番目の方の演奏から聴かせていただいたが、まずホールが素晴らしい！私の通った大学からは全くイメージできないほど、都内の一般的なホールと同じくらい音響ともに素晴らしい！恵まれているなぁ～とつくずく思った。
生徒さん方の演奏は、やはりきちっとまとめられ、中には表現まで繊細に考えられた良い演奏もあった。そして、Ｍちゃんの演奏…
これぞ、「圧巻！」だった。
まず第一に、最初の音の響きが、それまでの方と全然違う！ふくよかで生きていて、喜びに溢れていて…上手い下手ではなく、もう完成された「音楽」だ！

Ｍちゃんといえば、最初に私がお会いしたのは、Ｍちゃんが発表会で「こぎつね」を弾いたとき。くりっとしたかわいらしいお目目で、衣装もかわいらしくて、でもイスか何か急に気になってしまったらしく「舞台に出ない」と泣き始めてしまい、みんなで慌てたのを懐かしく思い出す。その後も、初めてのコンクールだったかな？とてもよく弾けているのに、何か順番が近づいてくると泣き出してしまったことも…今思うと、それほど感受性が豊かだった、ということかもしれない。

ベートーヴェンをあれだけ弾きこなせるのは、しっかりとした技術と感性、そして音楽に対して真摯に向き合う姿、それから大学で教えていただいた先生のご指導の賜物だと思う。

Ｍちゃん、本当におめでとう！そして、発表会ではまたＭちゃんのベートーヴェンを聴けること、楽しみにしています！

そして、お・ま・け
その後、帰り道はタクシーではなくて、歩いて帰ろうとしたものの…
なぜか音大の周りを何周もしていたようで…ふと気がつくとまた同じ場所に出てしまう…
しょうがなく、学生さんらしき方に道をたずねると「お墓の脇を通って、ピザ屋さんを左に…」と教えていただいた。そして、そのまま行くと～なんと、気がついたらお墓の中をぐるぐるまた回っていた。。。やっぱりＭちゃんの演奏がずっと頭の中でいっぱいになっていたからかなぁ～
でも、変な霊が付いたら怖いなぁ＝とすかさずお墓から脱出したら、普通の道に出てほっとした。