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星空Diary

趣味として星空を楽しんでいます。掲載した画像は何度でも再処理してアップします。このため、時々、季節感がなくなります。

【はくちょう座】 NGC6819

2016年05月31日 19時35分36秒 | はくちょう座

【撮影データ】

H28.5.27撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター

iOptron 45Pro Canon EOS 6D(新改造) PHDガイディング 

ISO2000 180sec×12 Rap2でフラット補正

フォトショップでコンポジット、レベル調整、フラットエイド使用

シルキーピックスで画像調整、トリミング

 

 天の川の中の散開星団だけあって星の数が多いですね。そのままだと埋没してしまいそうなので、散開星団の部分だけ少し強調しています。散開星団には散光星雲のような華やかさ、M31やM33銀河のような派手さはないですが、遠近感を感じるような写り方をするところがいいですね。

 はくちょう座は、北アメリカ星雲などの散光星雲、網状星雲、まゆ星雲、散開星団多数、球状星団まであります。おもしろい領域です。

 


【はくちょう座】 NGC6811  散開星団三昧

2016年05月28日 13時32分04秒 | はくちょう座

【撮影データ】

H28.5.27撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター

iOptron 45Pro Canon EOS 6D(新改造) PHDガイディング 

ISO2000 180sec×8 Rap2でフラット補正

フォトショップでコンポジット、レベル調整、フラットエイド使用

シルキーピックスで画像調整、トリミング

 

 日の入り時間が遅くなる季節、撮影を始められるのは21:00頃、月の出が23:00過ぎですから正味2時間、ステラショットの星図を眺めて「はくちょう座」にある散開星団を駆け足で4対象撮ることにしました。はくちょう座が撮れる季節になったとはいえ、まだまだ高度が高い位置に来る時間が遅いです。低い高度で狙った今回の撮影では住宅街の明かりによるカブリが盛大に発生しました。

 最初に撮ったのはNGC6811、やや小ぶりですが星々が集まっている様子がわかります。NGC6811では、ケプラー66、67という系外惑星が発見されているそうですね。どれがケプラー66、67なのかわかりませんが、惑星を持った恒星がこの散開星団の中にあると聞くと、また、想像(妄想)が膨らんでいきます。

 

 


【はくちょう座】 NGC7000 北アメリカ星雲

2016年05月22日 14時08分50秒 | はくちょう座

 【撮影データ】

H28.5.2撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター

iOptron 45Pro Canon EOS 6D(新改造) PHDガイディング 

ISO2000 300sec×16 Rap2でフラット補正

フォトショップでコンポジット

シルキーピックス DS Pro7で画像調整・トリミング

 

  連日、晴れの日が続いているのですが、満月期ということで星空撮影は小休止ですね。

 去年も撮影した北アメリカ星雲、今年はEOS 6D(新改造)で撮影しました。やはり、改造カメラの画像は、無理な補正をしなくても細かなディテールまで浮かび上がってきますね。去年は浮かび上がらせることができなかった北アメリカ星雲周辺の淡い部分が出てくるようになりました。もう少し枚数を重ねるとこの付近の淡い部分の描写も・・・、ということですね。

 

 


【はくちょう座】 サドル付近

2016年04月23日 15時41分28秒 | はくちょう座

 【撮影データ】

H28.4.7撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター

iOptron 45Pro Canon EOS 6D(新改造) PHDガイディング 

ISO2000 180sec×11 Rap2でフラット補正、SIでコンポジット

PSでレベル補正・トリミング SPで画像調整

 

 夜半過ぎにははくちょう座が高い位置にきて、サドル付近の写真を撮れる季節になってきたんだなとしみじみ感じています。サドル付近の写真をみていると、夏雲たなびく牧歌的な雰囲気を感じて好きな領域です。

 もう少し星々が輝くように画像調整してみたいとか、散光星雲の細かなところまで描写したいとか、淡い部分もきれいに出したいとか・・・・・、”総露出時間33分では贅沢な望みだろう”と言われそうですね。これから10月くらいまで”はくちょう座”を撮ることができるので、90分くらいの露出時間を目指してみますかね。

*** 

 それにしても、ステライメージのコンポジット機能とシルキーピックスのノイズ処理は強力ですね。シルキーピックスの方はISO2000で露出時間15分相当くらいはありそうです。

 

 


NGC6992 はくちょう座 網状星雲

2016年02月25日 20時17分00秒 | はくちょう座

 

【撮影データ】
H27.7.9撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
iOptron 45Pro Nikon D610
ISO2000  180sec×9  PHDガイディング
PhotoShopでコンポジット、レベル補正、シルキーピックスで調整

 

 前回ブログアップしたNGC6960の片割れです。こちらの方が青と赤、そして白、色がはっきりしていて、まさに煙がたなびいているように見えます。専門的にはフィラメント(繊維状)構造と言うらしいですが、よく見ると天女の羽衣のように見えなくもないですね。

 8,000年~60,000年前の重量級超新星爆発の名残と言われていますが、1,600光年も離れているのに夜空の約3°の範囲を占めているのですからとんでもない爆発だったんでしょうね。石器時代の人、突然、明るい星が現れてびっくりしたんじゃないでしょうか。

 ガイドがやや不調だったため、星雲の微細な部分が表現できていないのと、星が流れぎみになっているのがちょっと残念です。NGC6960は去年3回ほど撮ったのですが、NGC6992は7月に1回しか撮影していません。そして、その中間は撮影していないためモザイクにはできないのですが、今年は、ぜひ一連で撮影しモザイク結合してみたいものです。

 

 

 


NGC6960 はくちょう座 網状星雲

2016年02月22日 20時24分59秒 | はくちょう座

 

【撮影データ】
H27.8.23撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
iOptron 45Pro Nikon D610
ISO2000  180sec×5 PHDガイディング
フォトショップでフラット補正、コンポジット、レベル調整等

 

 この写真だけ見たら、宇宙の中で風が吹いていて煙がたなびいているように見えますが、写真左の写っていない領域にNGC6992等のいくつかの散光星雲があり、向かい合った形で現在も毎秒100kmで広がっているようです。

 地球から1500光年以上離れていても15倍程度の倍率で星雲の細かい構造まで写るんですから、この星雲がいかに大きく、そして宇宙空間には光を乱反射する物質が少ないかということがわかりますね。そのおかげでこうして写真に撮らせていただいています。

 はくちょう座の散光星雲は、どれもノーマルカメラでも良く写ってくれます。ノーマルカメラでは写りにくいHⅡ領域(電離水素が放つ赤い光)以外の光が強いんでしょうねといいながら、わずかに赤い部分も写っていますから、単純にHⅡ領域以外の部分が写っているのかもしれません。

 

 


はくちょう座 サドル付近 これまでの画像処理経過など

2016年02月11日 13時39分12秒 | はくちょう座

 

  【撮影データ】                                 
 H27.8.12撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
 iOptron 45Pro Nikon D610                    
 ISO2000  180sec×9 PHDガイディング              
 PhotoShopでフラット補正、コンポジット、レベル補正        

 

 

 去年の8月に撮った写真ですが、何回も何回も再処理をしながら画像処理方法を確立しようと悪戦苦闘しています。

 

 一番最初にアップしたサドル付近の画像です。

 フォトショップのCameraRawでRedを強調処理して現像し、周辺減光している部分をトリミングして作成しました。

 フラット処理は行っていないんですよね。

 

 

 2回目の画像は、同じくCameraRawでredを強調処理して現像し、その後、Redが残るようにフラット補正しました。

 結果、赤いところだらけのサドル付近の画像となってしまいました。

 

 

 3回目の画像では、フラット画像そのものを再撮影しました。

 R200SSにフードを付けて白いポリ袋をかぶせ、ISO2000にしてパソコン画面を真っ白にしてフラット撮影を行った結果、ほぼ一致するフラット画像を得ることができました。

 CameraRaw現像時には、明るさをフラット画像に合うように調整して現像し、その後、フォトショップ上で”差の絶対値”でフラット画像を引き算して、その後、コンポジットしています。

 フラットの一致によって、赤い星雲をより明瞭に浮き出させることができるようになりました。

 はくちょう座付近の散光星雲はノーマルカメラでも良く写ってくれます。

 

 

 そして、今日、再処理したものが冒頭に掲載した画像です。

 画像処理途中で拡大してみると、高感度ノイズがけっこうありました。ダーク補正もしなければなりませんね。

 それと、9枚のコンポジットでは強調処理する段階で画像の荒れがどうしても発生してしまいます。倍以上の撮影枚数が必要かなと思っています。

 はくちょう座のサドル付近は好きな領域なので、今年も再挑戦です。

 

 

 

 


はくちょう座  サドル付近

2016年01月28日 21時22分57秒 | はくちょう座

 

 【撮影データ】
 H27.8.12撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
 iOptron 45Pro Nikon D610
 ISO2000  180sec×10 PHDガイディング
 PhotoShopでフラット補正、コンポジット、レベル補正

 

 はくちょう座の十字の中心部分のγ星をサドルと呼び、このサドル付近には赤く輝く散光星雲が雲のように浮かんでいて夏の空のような雰囲気があります。天の川の中にあるため星の数も多く華やかな領域ですね。画像処理していても楽しいです。ちなみにサドルはアラビア語(なぜアラビア語?)で胸という意味だそうです。

 写真の中で明るく写っているγ星ですが、脈動変光星で黄色超巨星のようですね。はくちょう座のα星のデネブも白色超巨星で変光星です。デネブまでの距離は1,500光年もあるのに1等星の明るさですから、デネブ自体はとてつもない明るさということです。全天で一番明るいシリウスは、同じ1等星ですが、たった8光年しかはなれていないんすから。はくちょう座、このように調べてみると、赤い散光星雲が多い、超巨星や変光星が多い・・・・、老年期の星が多い領域なんでしょうか。

 はくちょう座は、北極星に近い位置にあり、見えている期間も長いという特徴もあります。11月には宵の西の空に見えていたのですが、1月下旬には明けの東の空から登ってくるんですから。いずれにしても撮ってみたい対象がいっぱいある縁のある星座です。

 今回、このサドル付近の画像を再処理してみて、高感度ノイズがかなり出ていることに改めて気づきました。10枚のコンポジットでかなり軽減し目立たなくはなりましたが、画像の荒れとしてやや残っています。これまでダーク補正はほとんどしてこなかったのですが、これからはダークも撮らなきゃダメかなと思いましたね。フラットがかなり決まるようになって喜んでいたのですが・・・・・、ダークとフラット、セットでした。

 

 

 


IC5146 はくちょう座 まゆ星雲

2016年01月25日 20時09分49秒 | はくちょう座

 

 【撮影データ】
 H27.8.13撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
 iOptron 45Pro Nikon D610
 ISO2000  180sec×8 PHDガイディング
 PhotoShopでフラット補正、コンポジット、レベル補正

 

 はくちょう座のα星であるデネブからややカシオペア座方向に向かった所にまゆ星雲があります。天の川のど真ん中だけあって星の数が本当に多く、星の中を黒いベルトがまゆ星雲に向かって伸びていて、まゆ星雲を囲んでいる感じですが、なんとも不思議な感じですね。今回の写真では、黒いベルト部分は星が少ない所のように写っていますが、もっと露出時間を増やすと、モクモクと黒っぽい雲のように写るみたいです。

 ちなみに、まゆ星雲の中心の星、10万年ほど前に生まれたらしいです。星の年齢からいったら赤ちゃんみたいなものですね。 

 むかし、コクーンというSFファンタジー映画がありましたが、ワクワクしながら見ました。特に老人3人組がコクーンの入ったプールからエネルギーを吸収して若返った時の踊りが見事だったこと、特に印象に残っています。平和を愛するアンタレス星人、この映画が公開されてからおおよそ30年、海に戻されたコクーンはどうなったのでしょうか。

 

 

 


NGC7000 北アメリカ星雲

2016年01月10日 20時45分51秒 | はくちょう座

 

  【撮影データ】
  H27.8.23撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
  iOptron 45Pro Nikon D610
  ISO2000  420sec×5 PHDガイディング
  PhotoShopでフラット補正、コンポジット、レベル補正

 今回は、フラットを撮り直して北アメリカ星雲を再処理してみました。(注:季節感がほとんどないブログです。冬は、天候の関係でほとんど撮影できないため、過去画像を再処理して楽しんでいます)

 これまでのフラット画像は、フードを付けないで撮影していたため合わないことがたびたびありました。今回は、フードを取り付けた状態とし、ISO感度もいつもと同じように、フィルターまで付けて撮影しています。

 フラットがぴったり合うと多彩な色がでてくるんですね。北アメリカ星雲では特に緑が強く出てきて、カラーバランスで調整しています。

 撮影枚数5枚ですが、やはり画像が荒れてしまいますね。今年は撮影枚数を増やして再挑戦してみます。

 

 


 

 

 

 

 


IC5067 ペリカン星雲

2016年01月02日 17時03分41秒 | はくちょう座

 

 【撮影データ】
 H27.8.12撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
 iOptron 45Pro Nikon D610 PHDガイディング
 ISO2000  180sec×8
 PhotoShopでコンポジット、レベル補正、トリミング

 

 明けましておめでとうございます。

 と言いながら、夏を代表する星座であるはくちょう座のペリカン星雲をアップするとは、かなり季節はずれ、季節超先取りのアップです。撮影は去年の夏ですが・・・・・。

 まさしくペリカンの横顔ですね。この星雲、はくちょう座で一番明るい星デネブのすぐそばにあります。ペリカン星雲の隣には北アメリカ星雲という、北アメリカ大陸の形にそっくりな星雲があり、両者はひとつの星雲として広がっているそうです。

 はくちょう座には、このような散光星雲が多く、宇宙が描いた絵画領域のようですね。