Une petite esquisse

日々の雑事の中で考えたこと、感じたことを徒然に書き綴ります。

イギリス観光案内ー英国の至宝(1)

2021年02月10日 | 旅の情報
オックスフォード大学自然史博物館(オックスフォード)



 オックスフォード大学付属の博物館として世界有数の規模を誇っている。恐竜の骨や生物の剥製、鉱物や地質学など
大学が収集した自然科学全般に渡る約700万点のコレクションを収蔵している。
 1860年に建てられた博物館の建築はビクトリア朝時代のネオゴチック様式で、博物館の外観は「聖堂」のようで
ある。内部は鉄の細い支柱が立ち、屋根はガラスでできている。本来は石材で作られている頭注彫刻が金属という素材
で作られているのが特異である。
ガラス屋根からは陽の光が降り注ぎ、明るい雰囲気で、内部の両サイドは回廊になっていて石柱が並んでいる。
当時としては、鋼鉄とガラスという最先端の建築資材を使った斬新な建築物である。
 17世紀に絶滅したマダガスカル沖のモリシャス島に生息していた、飛べない鳥のドードーの骨格標本をもとに復元
された「ドードー鳥」が展示されている。豊かな自然の歴史に触れることができる。


展示風景


頭注彫刻が金属で作られている


細い鉄の支柱が天井まで伸びている


骨格標本をもとに復元された「ドードー鳥」の姿

※ガイドブック等で「剥製」と紹介されているが、剥製とは死んだ動物の内臓や肉を取り除き、綿や麻などを詰めて、
ミョウバン等で防虫、防腐処理を施し、生きているときの外形を保つように作成された物で、「ドードー鳥の剥製」は
絶滅した時の最後の一羽から作られた剥製がアシュモ―リアン博物館に収蔵されていたが、1775年にあまりにも破
損がひどく、腐敗が進行していたので、ドードーの頭部と足だけを残して破棄処分された。現在のドードーの標本は骨
格標本をもとに復元されたもので、厳密に言えば剥製ではない。



データ:
開館時間:10:00~17:00
休館日 :12月25日
入館料 :無料(寄付歓迎)

オックスフォードへの行き方

バス:
ロンドン、ビクトリアコーチからOxford Tubeで所要時間2時間15分から2時間40分(1時間に3~5便)
片道 大人 15£  学割、若者割、シルバー割り 11£
往復 大人 18£                14£

鉄道:
ロンドン、パディントン駅からオックスフォード駅まで約1時間。(1時間に1~2便)
料金は時間帯や列車種別により異なる。オフピークは料金が安くなる。

ビエンチャン観光案内(3)ラオス

2021年02月01日 | 旅の情報
ワット・シーサケート (Wat Sisaket)






 ビエンチャンでたった一つだけしか、お寺を拝観できないなら、ワット・シーサケートを拝観することを薦める。
ビエンチャンの目抜き通りである、セーターティラート通りに面しており、寺院は塀で囲まれていて、お寺と言うよ
りも僧院の様であり、他の寺院とは趣が異なっている。
 1818年、「セヌウオン王」によって建立され、1828年のタイ(シャム)の侵攻でビエンチャンのほとんど
の寺院が破壊されるなか、バンコク様式を本堂の建築の一部に取り入れていた、この寺院は破壊を免れた。
現在も建立当時の原形をとどめ、当時のままの姿を残している。
 本堂を中心に回廊が巡らされ、本堂の内部には装飾のすばらしさを感じさせる仏陀の生涯を描いた美しい壁画が描
かれていて、2052体におよぶ仏像が安置されている。
 回廊に彫られた3420の小さな穴(壁龕)には2体ずつ仏像が安置されている。
タイ(シャム)の影響を受けているとはいえ、内壁に多くの壁龕が彫られているなど、ベトナムの影響を受けたラオ
ス様式の作りである。ルアンパバーン様式の仏像があったり、クメール様式の仏像もある。
境内左隅にビルマ様式の屋根を持った建物があるが、かっての書庫であり、経文が収められていた。













データ: 8:00-12:00 13:00‐17:00、無休
     拝観料 10,000キープ(約133円)、(現地要確認)
     本堂内部は写真撮影禁止