Une petite esquisse

日々の雑事の中で考えたこと、感じたことを徒然に書き綴ります。

村上春樹「ラオスにいったい何があるのですか?」を読み解く <連続シリーズ>(8)

2019年08月01日 | 社会学/社会批評
検証:保護領(8)

「・・・(ラオスは半世紀のあいだフランスの「保護領」になっていた)、・・・」
(文藝春秋刊、単行本P161)

 ラオスはフランスの「保護領」になっていたと書かれていますが、正しくは「植民地」です。
軽い「オヤジ・ギャグ」のノリでテキトーにデタラメな事を書くのではなく、
少なくともインドシナ半島の国々が抱えてきた歴史を学習した上でエッセイを書くべきです。
 フランスは、他の白人植民地主義国と同様に、ラオスやベトナムと言ったアジアの植民地では
一切のインフラ整備は行っていないし、「保護」など一切していません。
フランスと言う狡猾な国がどのようにラオスに取り入り、ラオス人を支配し、ラオス人を奴隷化して行ったのか!
ラオスでのフランスの植民地支配がどれほど過酷なものであったのか理解すべきです。
ラオスでフランスが行ったのは、「略奪」と「搾取」だけです。


ラオス国立博物館(ビエンチャン)展示資料(現在、閉鎖中)

首枷をされ、足を縛られた状態で働かされるラオス人


後ろ手に縛られムチで打たれるラオス人


強制労働に従事させられるラオス人


後ろ手に縛られた僧侶たち


井戸に投げ込まれる子ども

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