Une petite esquisse

日々の雑事の中で考えたこと、感じたことを徒然に書き綴ります。

美術館の招待券

2012年03月20日 | 展覧会/美術批評
 金券ショップに行けば大量に展覧会の招待券が売られている。
あらかじめ、美術館が展覧会を企画し、集客が見込めない分、招待券を特定の人にばら撒く。それが金券ショップに流れる。
 このような性質の招待券を金券ショップで換金するのも、賤しい根性だと思うが、よく考えて欲しいのは、国公立の美術館は税金で成り立っている。 その、招待券を売る行為は税金の不当利得ではないか。
 私設の美術館の場合、一般客が上乗せの料金を払わされていることになる。
 ヨーロッパではこのような招待券の制度はない。その代わり、月に2回程度入館料が無料の日が設けられている。だからと言って、平日の入館者が少ないわけでもなく、美術館の収益が減る訳でもない。
 招待券を特定の一部の人だけに配布すること自体が不公平だし、それを換金することは不当利得になる。美術館は不法な行為を幇助したことになる。
 利益を公平に分配する意味でも、招待券の配布はやめて、入館料無料の日を設定すべきだと考える。


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