Une petite esquisse

日々の雑事の中で考えたこと、感じたことを徒然に書き綴ります。

イタリアの思い出(1)

2012年03月16日 | イタリアの思い出
アルベロベッロ/ Alberobello

 イタリア留学中はヨーロッパ各地を旅した。そして、一番心に残っているのがBariにあるアルベロベッロである。1996年に世界文化遺産に登録され 観光客が押し寄せているとの事だが、僕が旅した80年代初め頃はドイツ人かアメリカ人の余ほどのモノ好き以外は訪れる人もなく、陽溜まりでネコが一匹、昼寝しているのが良く似合っている光景だった。
トルッロと呼ばれ、キノコのような形のトンガリ屋根で16世紀半ばに建てられたらしい。平らな形の石を積み重ねた白い漆喰壁がまるで「おとぎの国」のようであった。
当時の領主様が税金をごまかすため、すぐに解体できる家作りを指示したとのエピソードがある。
イタリアはギリシャ、トルコ、アラブなどいろんな民族が往来し、戦争とともに異文化をもたらした。トルコにも似た建物があるので、恐らく中近東からの影響が考えられる。
イタリア国鉄のツーリスト周遊券で旅した、BariからSud-Est駅の区間は私鉄だったので、車内で罰金を取られたことを思い出した。


               

               

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