厚生労働省のクラスター対策班からの報告です。2020年1月15日~4月4日に報告された日本国内のCOVID-19症例(ダイヤモンド・プリンセス号の症例を除く) 3,184例を解析したところ、家庭内での感染を除いて5人以上の感染が発生したクラスターは61見つかりました。このうち18件(30%)は医療施設、10件(16%)は介護施設、10件(16%)はレストランやバー、8件(13%)が職場、7件(11%)がコンサートやカラオケなどの音楽イベント、5件(8%)がスポーツジム、2件(3%)が冠婚葬祭、飛行機に関連するものが1件(2%)でした。医療機関以外のものではライブハウスにおける30人以上の感染が最大のものでした。院内クラスター以外では22人の一次感染者が同定されているそうです。年齢層としては20-29歳が6人(27%)、30-39歳が5人(23%)でした。一次感染者の9人(41%)はasymptomaticあるいはpresymptomaticで、クラスター発生時に咳嗽を認めたのは1人のみでした。
これらのことから、いわゆる三密(“Three Cs”: closed spaces with poor ventilation, crowded places, close-contact settings)を避けるべき、という結論に至ったのだとしています。