PROFINETは、ドイツのシーメンスとPROFIBUSのユーザー組織(PNO)によって開発され、IEC61158とIEC 61784で標準化されたEthernetベースの産業用ネットワーク。すなわち工場内で使われる用途の産業用Ethernetのこと。IEC61158とIEC 61784で標準化されていて、製造現場で使われている産業用ネットワークとしてグローバルレベルで普及している。
https://www.takagishokai.co.jp/product-search/2017/06/21/127
日本国内にはこのPROFIBASの推進団体として、日本プロフィバス協会というものがある。
http://www.profibus.jp/what_is/profinet2.htm
日本国内において、Industry 4.1Jの実証実験が行われた。2015年8月のこと。OPC-UAの実証実験のようである。結果はどうだったのだろうか?実施の中心はVEC(Virtual Engineering Community)とNTTコム。主にSchneider製品を使っての実証実験だったようだ。
https://sgforum.impress.co.jp/article/1679
本件に関して、NTTコムからのニュースリリースもあった。
http://blog.goo.ne.jp/saizo2009/e/8bdc2f919442b84b270422440f7e45c2
インダストリー4.0(英Industry 4.0、独Indusrie 4.0)とは何か? ドイツが国家を挙げて、「製造業のIT化」を推進するコンセプトとして打ち出されたもの。第4次産業革命に通じる意味合いもある。以下の4原則がある。本コンセプト用語は世界的にも広がり、日本でも同様の表現を行ったり、派生的にIndustry 4.1Jと呼ぶものが出現している。
・相互運用性(Interoperability)
・情報の透明性(Information transparency)
・技術的アシスト(Technical assistance)
・分散的意思決定(Decentralized decision-making
OPC-UAが、IIoT(産業用IoT)やインダストリー4.0などの分野のキーワードとして出てくる。普及の兆しが見えてきた。
https://sgforum.impress.co.jp/article/4407
OPC-UAは、マルチベンダー製品間や異なるOSにまたがってデータ交換を可能にする高信頼の産業通信用のデータ交換標準のこと。IoTなどモノとモノが通信する世界で、その通信の標準化は重要。UAはUnified Architectureの略。世界的にOPC Foundationという業界団体があり、日本国内には日本OPC協議会がある。OPCはもともとObject linking and embedding for Process Controlの略から来ているとのこと。
https://www.sbbit.jp/article/cont1/33221
https://jp.opcfoundation.org/about/opc-technologies/opc-ua/
OPC-UAの前身から見ると、1996年にFA業界団体が策定したOPCにさかのぼる。いろいろと規格化された中で、2006年6月には整理され、今ではOPC Classicと呼ばれる。この頃のOPCはMicrosoft WindowsのCOM, DCOMをベースに開発された技術であった。OPC-DA, OPC-AE, OPS-HADなど個別に規格化されていった。
https://jp.opcfoundation.org/about/opc-technologies/opc-classic/
そこから進化して2008年に統合アーキテクチャとしてOPC-UAが策定され、Windowsは必須ではなくなった。独Industrie 4.0の推奨規格である。
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1604/19/news073_2.html