
”Gift from the Sea”(海からの贈り物)という本を読みました。
(そういえば今年読む本に決めたと1月のブログに書きましたっけ)
著者はAnne Morrow Lindbergh,リンドバーグ夫人が1955年に出したエッセイです。
半世紀以上たっているのに読んでいて決して古くありません。
主婦、五人の子育て、仕事(操縦士、作家活動)という多忙で充実した毎日を送りながら
彼女自身の人生を振り返り考察した本です。
海岸に行って貝拾いをしながら女性の人生を貝に例えているところがユニークです。
難解な部分も多かったのですが同時に読んでいてとても同感納得させられる部分も多かったです。
出だしから惹き付けられました。
“I began these pages for myself, in order to think out my own particular pattern of living, my own individual balance of life, work and human relationships. And since I think best with a pencil in my hand.
頭の中を整理したいときペンと紙を持つ方は多いのでは・・?
またはパソコンの画面でもよいのですが要は文字化したいのです。
そして彼女はやる気満々でビーチに紙と削りたての鉛筆など張り切って持って出かけるのです。
ところが・・
"The beach is not the place to work; to read, write or think..... One never learns."
それもそのはず、海は生暖かいし湿度も高く、およそ精神的活動には向かないと彼女も書いています。都会からやってきた疲れた体は"deck-chair apathy"へ(apathyとは無気力になること~デッキチェアに座ってぐったり何もしたくなることでしょうか)面白い表現ですね、でもわかる感じがしませんか?私は夜はcouch potatoならぬcouch apathyになってしまいます。
ビーチではそれでいいのです。2週目のある朝、"the mind wakes,comes to life again.
Not in a city sense, but beach-wise." 決して問題解決を急いではいけない。
"Patience,pacience, pacience is what the sea teaches."
宝探しの時は欲をかいても急いてもいけない。海の底に網なんて決して張ってはいけない。
"gift form the sea"は無心になって心を開いて待つこと。
私も娘が小さいときは夏は海で過ごしていました。移動して数日は普段の生活を引きずっているのですが、ふとどこの時点からか現地の風と一体になれる瞬間がありました。著者はビーチで見つけた一つ一つの貝を見ながら自分の人生と向き合っています。今日は出だしの紹介だけで終わってしまいました。本文はまた別の機会におしゃべりすることにします。
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