羊や山羊たち
チーズの原料となるミルクといえば牛乳を連想されることと思いますが、実は牛より山羊や羊の方が歴史が古いのです。上の写真はクリスマス時、教会の祭壇に並べられていたジオラマのようなものですが、このようにキリストが生まれる前からも人間と共にまたは人間のために飼われていた羊や山羊たちでした。
映画
さて前回の続きです。ヒントはイギリス、クリスマス、ポートワインといえば必ず連想されるチーズはstiltonなのですが、それを思い起こさせる映画は私にとってはピーター・ラビットの生みの親”Miss Potter”でした。とても良い映画でした。クリスマスシーン、Miss Potterの母親がメイドに
“And after dinner, he’ll take port. Come and give me a little signal after he’d had four glasses.” と指示している場面がありました。お客様が飲み過ぎて酔いすぎないように気遣ってのことでしょう。パーティではポターの母親が采配を振るいます。きっとポルトのそばにはstiltonがあったことと思います。現在でもこのチーズは特別な存在なのかイギリス人の友人に聞いてみたところそうだということ。
“I think Stilton and Port is still a Christmas treat for some people (the ones who live in nice houses).” この写真を見せただけでもPort wineを手に入れねばと一言。またクリスマスあとのBoxing dayにはギフト用のStilton とPortはセールになるよとのこと。
冬のチーズ料理 タルティフレット
チーズはそのまま食べてもおいしいですが料理にも幅広く使えます。サヴォア地方にあるルブロションというチーズを使ったグラタンのような料理があります。寒い冬にはぴったりの一品で白ワインによく合います。有名な郷土料理です。

こちらは私が時折企画している料理の会で先月作ったタルティフレットです。このルブロション・ド・サヴォアや他のシャンパンに合うチーズなども合わせてチーズテイスティングも行いました。コクと風味があり大評判でした。来月3/9はルーツがパキスタンのアメリカ人青年にキーマカレーやチャイなど習います。ご興味のある方はお声をかけてください。
さて最後の写真はこちらです。

左はクリスマスシーズンの時にコンコルド広場がお祭りのようになったのですがその時作られていた大なべのタルティフレットです。そして右側はブルターニュ料理の店に行ったときのものです。やはりガレット!ピザのように色々な種類があったのですがルブロッション・ド・サヴォア入りのものがありましたので頼んでみました。とてもよい組み合わせでした。
大好きなチーズ、ついつい話に夢中になってしまいますがこの辺で今日のところは終わりにいたします。何にもまして尊敬するのはこだわりを持って作り続ける農家の人やチーズ職人の人たちです。少しづつ学び続けてチーズやワインを生活の折々に取り入れていきたいと思います。