スクールボーイ閣下(ジョン・ル・カレ/ハヤカワ文庫)
ジョン・ル・カレの作品のうち、スマイリー3部作の2番目。
この作者は、私がスパイものを愛好するようになったきっかけのひとりで、最近、本屋で文庫本をよく見かける。で、『寒い国から帰ってきたスパイ』以降、彼の作品はある程度読んでいるつもりでいたが、読んでいない作品が相当あることに気づいた。まあ、読むべき本格スパイものがある、というのは、決して悪い状況ではない。
ソ連崩壊以降、スパイものは下火になると思っていたが、冷戦時代と変わらない、とまではいかないにしても、かなり出回っている。それはたぶん、諜報活動まがいの行為をいとわないプーチン氏の功績?によるところが大きいのだろうと思っている。彼は大統領である前に、スパイマスターなのだ。(あくまでも主観です。)
で、本作では、前作『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』で大きな打撃を受けた英国の情報機関『サーカス』が、スマイリーの指揮のもと、反撃を試みる、という内容。作者特有の緻密なリアリズムに加え、恋愛も派手なアクションもある、読み応えのある作品。
ジョン・ル・カレの作品のうち、スマイリー3部作の2番目。
この作者は、私がスパイものを愛好するようになったきっかけのひとりで、最近、本屋で文庫本をよく見かける。で、『寒い国から帰ってきたスパイ』以降、彼の作品はある程度読んでいるつもりでいたが、読んでいない作品が相当あることに気づいた。まあ、読むべき本格スパイものがある、というのは、決して悪い状況ではない。
ソ連崩壊以降、スパイものは下火になると思っていたが、冷戦時代と変わらない、とまではいかないにしても、かなり出回っている。それはたぶん、諜報活動まがいの行為をいとわないプーチン氏の功績?によるところが大きいのだろうと思っている。彼は大統領である前に、スパイマスターなのだ。(あくまでも主観です。)
で、本作では、前作『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』で大きな打撃を受けた英国の情報機関『サーカス』が、スマイリーの指揮のもと、反撃を試みる、という内容。作者特有の緻密なリアリズムに加え、恋愛も派手なアクションもある、読み応えのある作品。