少し偏った読書日記

エッセーや軽い読み物、SFやファンタジーなどの海外もの、科学系教養書など、少し趣味の偏った読書日記です。

言い訳

2020-10-11 20:31:03 | 読書ブログ
言い訳(塙宣之/集英社新書)

漫才のナイツ塙が、なぜ自分たちはM1で優勝できなかったのかを分析する内容。

M1は、吉本興業主催で、だから吉本芸人が有利というわけではないが、やはり漫才の本場は大阪で、圧倒的に実力があること。
また、M1は4分間のネタで、コント漫才よりは、しゃべくり漫才が笑いを取りやすいこと。

的確な分析だが、やはり優勝していない漫才師が語ると、言い訳にしかならない。それを承知の上で、M1について熱く語っている。
それが、そのまま現代漫才論になっており、また、芸人論にもなっている。漫才の好きな人には、一読をお勧めしたい。

個人的には、漫才師の中ではナイツが一番好きだ。この本を読んで、その思いが強まった。