少し偏った読書日記

エッセーや軽い読み物、SFやファンタジーなどの海外もの、科学系教養書など、少し趣味の偏った読書日記です。

有栖川有栖

2020-07-03 22:11:49 | 読書ブログ
有栖川有栖

この3月から6月にかけては、個人的に、定年退職、再就職、コロナ禍の大きな波に翻弄された日々だった。精神の安定を保つために、『鬼平犯科帳』を通しで読み返した後、有栖川有栖の作品を読みふけった。

大学生の頃、アガサ・クリスティーとエラリー・クイーンの作品を手に入る限り読んだ時期があり、その後、推理小説には読むべき作品が多すぎて、沼から抜け出すためにSFとスパイ小説に方向転換した。散発的に推理ものを読むことはあったが、本格推理は本当に久しぶりという感じ。

まだ読みつくしてはいないが、これまでのところ『マレー鉄道の謎』と『鍵のかかった男』がよい。ところで火村英生は、本人の主観はともかく、煙草を吸う場面が印象的な主人公として、かなり上位にくると思う。