ブリットの休日

大好きな映画や小説の感想や日々の他愛ない話と、
聴神経腫瘍と診断された私の治療記録。

小山 宙哉『宇宙兄弟』感想

2012年07月16日 | TV(アニメ)

 こんなに毎週楽しみなアニメは久しぶりだ。

今なお雑誌「モーニング」で連載中の小山 宙哉の同名漫画をアニメ化した『宇宙兄弟』、これが実に面白いのだ。

かつての盛り上がりも遠い記憶となってしまい、今や行き当たりばったりで、いまひとつの「ワンピース」を遥かに超える、夢を目指す者たちのキラキラ感と、丁寧に描かれるストーリーに、もうぞっこんだ。

 物語は子供のころに、UFOを目撃したことで一緒に宇宙飛行士になることを約束した兄弟の話。時は過ぎ既に宇宙飛行士としてNASAで訓練中の弟日々人。

一方弟の悪口を言った上司に頭突きをして務めていた自動車会社を辞めて今は無職となった兄六太。

再就職も上手くいかず、途方に暮れる六太の元へ、ある郵便物が届く。

なんとそれはJAXAからの新規宇宙飛行士選抜試験の書類選考通過の通知だった。六太は再び宇宙飛行士への夢に向かって走り出す・・・。

 とにかく登場人物たちがすべて熱い夢を語り、夢に向かって全力で突き進んでいく姿がもう眩しすぎて、見ているものの心の中に、いつの頃からか仕舞い込んでいた宝箱を、もう一度引っ張り出してみようという気持ちにさせてしまう。

名台詞連発で、自分の中の一番弱いところを突いてくるメッセージは、もう見てるだけでこそばゆいやら切ないやら、とにかく激しく心を揺さぶられる。

最近の一番の気に入りは「運も実力のうち」なんて言葉。

運も実力があるからこそ引き寄せたんだから自信を持て。

そうでないものは、運がないと嘆く前にもっと実力を身に付けるために前進しろ。

特にどうってことないありふれた言葉も、改めてこのアニメで聞くと、そんな風に思った。

まあこうして恥ずかしげもなくこんなことを書いてしまうところも、このアニメの影響を激しく受けている証拠なのだ。

下手な啓発本より、遥かにあがるモチベーションも含め、見ている間最高に気持ちいい。

見終わった後はじっとしていられなくなり、とりあえず腹筋してる自分が可笑しくなる(^^)

この7月からオープニングの曲が、UNICORNの「Feel So Moon」からスキマスイッチの「ユリーカ」に変わったんだけど、この曲がまた作品とぴったりの爽やかで力強く、聞いてるだけでなんだか泣けてくるんだなあ。

あのみんなで変な振りで踊るところで、登場人物ひとりひとりが愛おしくなり涙が出そうになる。

現在コミックは18巻まで出版されていて、今アニメはだいたい4巻くらいのところをやっているみたいなのだ。

っということは・・・、まだまだ始まったばかりのところで、これからもっともっと盛り上がるということ。

どんだけ楽しみなんだろう(^^)



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