ブリットの休日

大好きな映画や小説の感想や日々の他愛ない話と、
聴神経腫瘍と診断された私の治療記録。

NHK連続テレビ小説『虎に翼』

2024年06月02日 | TV(ドラマ)


 日本人初の女性弁護士となり、後に裁判官、そして裁判所長にまで上り詰めた三淵嘉子さんをモデルに描いた『虎と翼』が、今週から新たな展開へと入っていく。

先週は、NHK連続テレビ小説ではもはや定番でもある、戦争に翻弄される主人公とそれを取り巻く人々の苦難と、それを乗り越えて新たな一歩を踏み出すという展開が、今回も描かれました。

この物語の主人公・猪爪寅子にも、戦争によって兄直道と夫の優三が戦地で病死していたことが判明し、失意のどん底へと落とされるいう辛い展開となり、私は職場に朝から泣き顔で出社するというはめに(^^;)

 そして先週観て思ったんだけど、ちょっと今までの連ドラにない独特の演出に感心してしまった。

もともとヒロインが日本人初の女性弁護士ということで、世の女性達へのエールが強く発信されるドラマとなっていて、今までにないヒロイン像が新鮮だったんだけど、演出も意表を突き、ほんと観ていて楽しい。

まず、トラちゃんのお父さん直言が優三の死亡告知書を隠していたことがばれて、家族を自分の寝床の周りに呼び集めるというシーンがあったんだけど、直言が余命宣告されていたこともあり、いよいよ感動の別れのシーンかという場面で、とんでもない展開に笑ってしまった。

直言はトラちゃんにごめんなさいと謝ったのはいいんだけど、そのあと花江ちゃんがだんだん強くなって嫌だなあと思ったことをごめんなさいとか、トラが見合いに失敗し嫁に行かなくてよかったと思ったことごめんなさいとか、、どんどん横道にそれ、あげくぐったりと倒れてしまい、みんなが驚く中、母はるが「まだよ」と言ってしまう(笑)

涙を誘うようなシーンを期待する視聴者を見事に裏切り、笑いへと変える演出、最高でした!

また、優三の死を受け入れられないトラちゃんが、優三との思い出の川の畔で泣き崩れるというシーンは、そこだけで5分を費やすという演出で、トラちゃんの表情を固唾をのんで見つめていました。素晴らしい!

 今週からいよいよ弁護士として復帰を果たす展開になるようですが、また独特の演出、楽しみです(^^)



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