ブリットの休日

大好きな映画や小説の感想や日々の他愛ない話と、
聴神経腫瘍と診断された私の治療記録。

アマンダ・サイフリッド『Little House』

2024年07月06日 | 音楽

 私の好きなRosi Golanというシンガーの曲をiTuneで探していて偶然たどり着いた曲で、今回はあまり知られてないだろう映画の挿入歌を紹介。

2010年公開の『親愛なるきみへ』で、女優のアマンダ・サイフリッドが歌う『Little House』という曲。

どうしてあまり知られてないだろうと言い切れるのか(^^;)

しかも自分はこの映画を観たこともないのに(爆)

 物語は特殊部隊の若い兵士が、2週間の休暇で帰省したときに、偶然に出会った女子大生と恋に落ちる。

ただ休暇が終わると若い兵士は軍に戻ることになり、1年で任務は終わり除隊するのでそれまではと文通を始めるが・・・。

遠距離恋愛のドラマなんだけど、この作品調べてみるとなんだか評論家や観た人たちの評価があまりよくないのだ。

なので勝手に映画を観た人が少ないだろうということで、あまり知られていない曲なんではないかと(^^;)

 それでもほんとに素敵な曲で、映画も観ていないのに私にはこの曲に強い思い入れがある。

それは私が通勤電車で、今は耳の調子が悪いのでやめているが、イヤホンを付けて好きな曲を聴きながら小説を読んでたときのこと。

その日は原田マハさんの『たゆたえども沈まず』を読んでて、この作品は天才画家ゴッホと日本人の画商、そして弟のテオとの物語で、健気に兄を支え続けたテオとゴッホの最後の場面で、偶然この『Little House』がイヤホンから流れてきたのだ。

アマンダ・サイフリッドの美しい歌声と独特のビブラートが、もの悲しくとにかく切なくて、この小説の場面と完璧にシンクロし、感極まって私は電車の中で涙してしまった(^^;)

この小さな奇跡に感謝!

心の奥深くまでせまる、たまらない切なさをぜひ感じて欲しいな。