庶民感覚

へそ曲がりの庶民が見た世相

平岩外四氏死去

2007-05-23 10:07:57 | Weblog
元経団連会長であり、東京電力会長でもあった「平岩外四」氏が22日、92歳で死去した。平岩氏は財界の総理とも言われた人物であり、大物財界人の嫌いな私でも「尊敬する財界人」の一人である。平岩氏は経団連会長在任中に、他の財界人の反対を押し切って、政治献金の廃止を決定した気骨ある人物であり、また「企業行動憲章」を定めたり、環境問題への取り組み、消費者重視の思想など、前奥田経団連会長や御手洗経団連会長とは180度異なった考え方の持ち主であった。謹んで、平岩外四氏のご冥福をお祈りしたい。
死去された平岩氏から見たら、今の経団連はどんな姿に写っていただろうか?政治献金の斡旋の再開や消費者・労働者軽視の発想等々・・・・
御手洗氏が経団連会長に就任した時、ある経済学者(評論家)は、私に向かって「経団連の人選はどうなっているのか?ここまで無能な人物を会長に就任させる発想が分からない。経団連を見ていると、悲しくなる以前に笑ってしまう」と言っていたことを思い出す。

公務員改革

2007-05-23 05:40:08 | Weblog
「新人材バンク」により公務員の天下りを防止すると安部政権は鼻息が荒い。本当に公務員改革によって「天下り」が防止されるなら良いことであるのだが・・・
実体から・・・人材バンクでは、「天下りの斡旋はしない・・・」とあるだけで、私の知人(大先輩)の会社(東証一部上場企業)では、「何も変わりませんよ。お払い箱の役人をうちの会社で引き取らなかったら、仕事がもらえない」「◎◎省で斡旋はしないが、省幹部から、誰々をどうしても欲しいと会社に言わせるのだから・・・」とのこと。
また、今までは2原則年間は「天下り」が禁止されていたが、新しい法律ではそれさえも無くなった。官僚万歳の法律である。
参議院議員選挙に備えて、自民党では「公務員改革の実績」を強調するであろうが、中身は何も無い。しかし、自民党批判だけでは問題解決にはならない。民間企業にも役人(お払い箱)を引き取らなければ仕事がもらえない・・・高級官僚の権限委譲が最大の問題点でもあるのだが・・・また、自民党も役人の権限によって「利権」を得ることができるのだから・・・
やはり政権交代しかこの国の生き残る道はないのか?