庶民感覚

へそ曲がりの庶民が見た世相

政治献金の面白い話

2007-05-25 05:48:22 | Weblog
先日、ある準大手企業の総務部長とお話をする機会を得た。政治献金の問題である。部長の会社は、労働組合との協定で「政治献金」を4年前から中止しているとのこと。そんな会社(本社と本社工場が同居)に地元選出の○○党(政党名は控えるが、お分かりいただけると思う)国会議員と筆頭秘書が参議院議員選挙に伴う政治献金のお願いに来社したそうである。部長は居留守をつかい、部下の課長と係長に対応を任せたが、対応相手が格下のため議員の気分は最悪。政治献金の要請では「片手を御社にお願いしたい」と課長に依頼、課長は5万円と勘違いし「私の判断で5万円は難しい」と回答、国会議員は怒り心頭で「ケタが違う、いやケタ・ケタ違いだ!社長に伝えてくれ、何があっても知らないぞ!」との捨て台詞・・・
部長に対して私は「大丈夫ですか?」と聞くと、部長は笑って「大丈夫ですよ、わが社は政治力をそれほど必要としていないし、○○議員との会話は総て録音してありますから(暴力団対策の観点から警察の指導により応接室にカメラを設置した)・・・」とのこと。
そもそも、この企業が政治献金を取り止めたのは、労働組合の委員長の発言からだという。労働組合委員長は数年前、会社との交渉で「企業利益は誰が出したのか?会社が○○党に対して政治献金するなら、利益の一部は我々労働者の力でもある、我々の支持政党にも同額の政治献金を要請する」と発言。この発言から総ての政治献金は廃止されたらしい。
最後に部長は「昔は、暴力団にもお金を渡していた。しかし、暴力団は何らかの役に立ったが、政治家は何も役に立たない」「わが社の役員すべてサラリーマン役員だから、ポケットマネーでの政治献金などしないし」とのこと・・・